なんだか最近のニュース、特に小室さんのお話は、誰も得することがなく…
寂しい気分になったりします。
私はハウスミュージック大好きキッズだったので、その当時の小室さんの活躍をみながら、アンチ小室派でした。 あんな商業的な音楽ばっかり作って、僕らのやってるアンダーグラウンドのほうがかっこいいと。
まあキッズにありがちな発想なんですが….
それから小室ブームも収まり、2006年には著作権関連の事件もありました。
社会から小室サウンドが収束する中、
私も就職して社会にもまれ… 大人になり、子供も生まれました。
月日は流れても、ダンスミュージックは大好きだったので、宇川直宏さんが主催するDOMMUNE(DJカルチャーを中心に様々な人が行き来するメディア)の放送を聞いていたわけです。
2011年6月13日 夜9:00 ….
事件は起こりました。
その日も何気なく放送を聞いていたのですが、
僕らの世界に小室哲哉がやってきました。
オーバーグラウンドからのアンダーグラウンドに対しての道場破りです。
DOMMUNEは海外のDJも度々プレイしていたので、
本来はDJスタイルなのですが、小室さんは シンセサイザー7台 直結です。
2011年はTKサウンドはすっかり下火になり、世間で言う過去の人です。
そんな人が音にうるさい人達を納得させることができるんだろうかと?
そんな僕らの心配は 一瞬にして消え去りました。
最初の音がスタートしたときから、もうロックオンです。
なんだこれは?
僕らが知っているつもりだった 小室哲哉じゃない…….
今までDOMMUNEで聞いてきたどんなDJよりも凄い。
NYで聞いたJUNIOR VASQUEZと同じように完全に音に持っていかれる…
それを即興でやってる….
何だこの人は?
才能が枯れた 小室哲哉じゃないのか?
こんなすごい人が 日本のpopミュージックを作っていたのか…
完全に打ちのめされました。
その伝説のライブがDVDとしてそのままパッケージ化されています。
小室さん 途中鍵盤叩きすぎて 指から血が出ています。
パッケージもそのCGを再現しているんですが…
この2時間の小室さんからのメッセージを聞き…
オーバーグラウンドやメジャーを馬鹿にしていた僕らは
やっと大人になりました。
商業的に成功するということは、
とんでもない才能の上に成り立っているんだと。
見えない様々な物を背負って走り続けた小室さん
引退して出来た自由な時間に 誰かのためでなく、自分のために
ゆっくり好きな事と向き合えること願っています。
2012年に発売されたものなので是非あるうちに….
TETSUYA KOMURO Special Live @ DOMMUNE