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中学生(長男)の自転車選び+超軽量PARI-MOTOタイヤにカスタム / MARIN BOLINAS RIDGE

皆様お久しぶりです。 死んでたわけではありません。 この半年仕事関係で売れっ子になってしまい、ブログどころではありませんでした。 少し暇ができだしましたので、また再開したいと思います。

小さく可愛かった長男もいつも間にか中学生になり、身長も160cmを超えてきました。 あっという間に伸びるそのスピードに自転車のほうがついていけず、早速購入することにしました。 今日はそんなお話です。

小学生の次男はGIANTのマウンテンバイクに乗っているんですが 子ども用マウンテンバイクは実は大人用より高かったりします。 大人用の一番下のエントリーモデルが安かったりする謎現象で、多分生産数の問題なのでしょうか? さらにこのインフレで物の値段があがり、コストパフォーマンスがいいGIANTの自転車ですらベースが1万円以上upする自体になっていました。

そんな状況の中での自転車選びの話を書いて見たいと思います。

どんな自転車を選ぶのか?

最初考えたのは価格帯。 新品のクロスバイクを買うと、自転車メーカーのものだと5-7万円の価格帯になります。メーカーさえこだわらなければいくらでもお安いのはあるのですが、リセールバリューのことも考えると自転車メーカー製のほうがお得なような気がします。

候補としてはこんな感じ
● 5-6万円ぐらいのクロスバイクを買う
●ヤフオクでクロスバイクの中古を買って送ってもらう。 本体3万+送料7000円
●マウンテンバイクのサイズの小さいタイプをバーゲンで買う 42000円

この急遽出てきた一番下の3つ目のプランなのですが。

いろんな自転車を見ていたところ、極端に安い商品に出会いました。 それが大人用マウンテンバイクのSサイズ。 ワイズロードさんを見ているとマウンテンバイクに関して、Sサイズだけバーゲンしていたりするんです。昨今のマウンテンバイクはどんどんでかくなる方向になり、Sサイズといえども普通のクロスバイクのMサイズぐらいあります。 新たな候補として出てきたのが、MARIN バイクさんのBOLINAS RIDGE 1

これのSサイズがワイズロードさん金曜限定で42000円で売ってました。 Sサイズは157cm-165cmとあるのですが、 167cmのわたしが乗ってもでかい。 昨今のマウンテンバイクのフレームはそれぐらい巨大化しています。

クロスバイクだと大体5万円前半の価格帯なので前後テクトロのディクスの、この仕様のバイクを4万円前半で購入できるなんて一体どうやってこの値段で作るんだと不思議な感じです。BOLINAS RIDGE 2になると油圧ディスクになるのですが、+1.5万円なのとハンドルなど交換するときに、ワイヤーディスクのほうが楽なので十分かともいました。 あとこの色が素敵。 Sサイズのマウンテンバイクの27.5インチの少し小径ホイールも中学生の子供にぴったりです。

ヤフオクでの中古購入も考えましたが 程度の良いものはある程度のお値段がするのと+送料。昨今のエントリーレベルの自転車ディスクブレーキなので、新品の方が割安感があります。

これでいいんじゃないかと….

バイクの方向性

今からやる作業を聞かれた方は、それなら最初からクロスバイク買っておけ!とおっしゃるかもしれないのですが、このマウンテンバイクを買った理由はとにかくフレームが安いという事 + 27.5インチを利用して、キャノンデールのバッドボーイみたいにできないかという思惑もありました。

このバッドボーイは街乗り用のアーバンバイクで フロントが片持ちのリジッドのレフティーフォークと言う独自機構です。タイヤサイズも650B(27.5インチ)の幅38C(1.5インチ)です。 少し小径のタイヤのアーバンバイクといったところでしょうか? マウンテンバイクのような乗り心地にアーバンのスピード これがバッドボーイなんです。 更にフロントサスペンションが入ったウルトラというタイプもありました。

あとはCANYONのPathliteなど マウンテンバイクを彷彿させつつ、ロードも走れる。 もちろんコンポーネントのグレードは違いますが、この方向性ありなんじゃないかと。

Sサイズのマウンテンバイクはタイヤが、700Cではなく650の27.5インチサイズになります。Mサイズから700C。 フロントのサスもあり、中学生の荒っぽいライディングにも耐え、さらにSサイズに関しては本体がリーズナブルに手に入るということで、BOLINAS RIDGE 1をベースにタイヤをアーバン仕様に変えてみればいいのではと思いました。

発見した27.5インチサイズのMTB用軽量アーバンタイヤ

マウンテンバイクのタイヤだと、駐輪場もギリギリということもあり、もう少し使いやすい自転車にしたいです。

そんな中2014年にパナレーサーがから出ているタイヤを発見しました。 それが PARI-MOTO パナレーサー史上初の27.5インチMTBタイヤです。 パナレーサーのラインナップはオフロード仕様が左Neo-MOTO オンロード仕様が右Pari-MOTOです。 MTB用のオンロードとして独自開発したのがこれで、まさに今回のために出たようなタイヤ。

以前のブログで軽いタイヤ最高と!パナレーサーが作った SOMAのシュプールヴィテスSL(supple-vitesse-sl)を大絶賛してパナレーサーさんの公式twitterでも紹介頂いたのですが、なんとこのPARI-MOTO SOMAのsupple-vitesse-slにそっくりな仕様なんです。27.5×1.5というサイズなのにたった300gしかありません。 700Cの仕様があれば自分用にほしいのですが、これが650の27.5インチ仕様しかありません。つまりサイドケーシングが薄く柔らかく、まるでチューブの上にのって走っているようなライド感。シルキー感が得られる数少ないタイヤとなる可能性が….

駐輪場レーサーのための自転車 軽量タイヤ選び。 グラベルキングやシュプールヴィテスSL愛の話 今日は自転車のタイヤの話です。 軽量タイヤが好きすぎてそんな愛を書いてみたいと思います。 やっぱりこのブログは読者を無視して個人的な思...

長男に相談したところ

「なんでもいいと。」

これはこのブログを読まれている方には100%予想できた流れなのですが….

とにかく父ちゃんの興味のみでこのタイヤを選びました。 中坊にこのタイヤ、この自転車は間違いなく過保護です。

運動部で足腰を鍛えている長男には、親としては鉄下駄+鉄のタイヤを履かせたほうがいいのかもしれませんが、足を鍛えるのか?楽に走る自転車に乗せたいのか? 親としてもわからなくなってきました。

このような流れで

バーゲンされているSサイズのマウンテンバイクに オンロード仕様の超軽量マウンテンバイクタイヤを履かせる。

という構図が出来上がりました。 何度も言いますが、普通にクロスバイク買ってください。

BOLINAS RIDGE 1がやってきた

さてベースとなるBOLINAS RIDGE 1がやってきました。渋谷のワイズロードさんから乗って帰ってきました。(製品にはライト、カギ、センタースタンドはついてません)

まずはハンドル。これでも左右6cm切ってもらってます。 今のマウンテンバイクのハンドルはかなり大きく、駐輪場に入れるには邪魔になります。 ワイズロードさんの方で納車前に無料で切ってくれました。

タイヤもかなり立派で27.5×2.25インチがついています。 このサイズは駐輪場に入れるのギリで、タイヤサイドは当たりますが、押し込んで入れれるレベルになります。 入らないことはないです。 普通ならこれを渡してマウンテンバイクとして乗ればいいだけなのですが、普段ロードに乗っている私からすると都会で乗るにはもう少し軽いタイヤにしたいと言うのが本音です。 なので普通のアスファルトで乗るか方は最初からクロスバイク買ってください。

アルミフレームの肉厚もしっかりあり、 シマノ、テクトロのコンポーネントがついた前後ディスクバイクが42000円(税込み)で購入できることが、ヤフオクで自転車パーツを買ってつけたり売ったりしている私にとっては、どうやったらこの値段ですごいものができるのか全く謎です。 もちろんワイズロードさんのフライデー割引があっての価格なのですが…..

大人用の低価格ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクはレースをしない方にとってはほんとに素晴らしく、レース車と違って少し重たいので、ホイルなども肉厚があり丈夫なのです。前輪を 駐輪場のワニに噛まれている私達にとってこのようなエントリーモデルのちゃんとしたメーカーの自転車という選択は、素晴らしすぎます。企業様に感謝しかかりません。

カギとセンタースタンドのみは別で取り付けてもらってます。

タイヤをPARI-MOTOに

さて 今回のプロジェクトのために用意していただいたようなパナレーサーのPARI-MOTO

実際に計ってみるとたったの300gしかありません。 27.5×幅1.5インチもあるのに。 全く信じられない。

ついていたタイヤの重さはこちら

少し見にくいですが955gありました。 その差655g

リアタイアの重さは

チューブやスプロケットなど入れて2.83kg

これをPARI-MOTOにすることでチューブ自体も細くなるため更に軽量化が進み

2.092kg その差738gの軽量化

片方のタイヤだけでこれです。

最近の380mlのペットボトル2本が817gなので 1本のタイヤにペットボトル2本つけた感じ想像してみてください。どれぐらい漕ぎ出し、転がり抵抗が軽くなるか…..

いい感じです。

取り付けてみました。 まさにアーバンコミューターです。 前後車輪でペットボトル4本分軽くなった自転車の完成です。2.25インチから1.5インチ幅にタイヤが細くなりますが、MTB用のアーバンタイヤなので、そこまで違和感ないです。 昨今のグラベルの1.75インチ幅よりも 都会専門なら1.5インチがベスト。 これでも私の700Cタイヤを履いたロードバイクより全長+15から20CMこちらの方が長いです。それぐらいマウンテンバイクのSはでかい。

子供だからもっと丈夫なタイヤを!というご意見もあると思うのですが、軽いですが安心のパナレーサー製です。子供の体重、都会での使用を考えると、乗りやすいタイヤが一番。 紫外線でのサイドケーシングの劣化のほうが寿命が来ると思います。

走行性能について

乗ってみました。

乗り心地はまさにシルキーライド。 ほんとにチューブで走ってるかのような感覚で、比べると使用用途が全く違うため失礼かもしれませんが、もともとついていたタイヤとは別世界です。 更に段差もフロントサスが完全に吸収してくれるため、これまた不思議な感じ。

乗り心地最高なのに速いという中学生にはもったいなすぎるバイクが完成しました。

リジットのリアから感じる小刻なロードノイズはSOMAのsupple vitesse slのそれで、もうたまりません。 あの求めていたサイドケーシングが薄いことによって起こる、グラベルキングより柔らかいそれです。地面のトラクションを感じます。

27.5インチ(650)という700Cに比べると小径サイズで漕ぎ出しも軽く。キャノンデールbadboyの狙うところに近づいたはずです。 とにかく乗っていて楽しい。ちょっと借りたい自転車になりました。

大きく作られているマウンテンバイクのSサイズは167cmの私でも全く小さく感じないため175cmぐらいになっても全然大丈夫なサイズ感です。 先程も書きましたが私の700Cサイズの大人用ロードよりホイールベースが長いため、直進安定性が素晴らしいです。

全くこれのありがたみを感じていない長男が乗ってみましが、その性能にビビって「なにこれ!!」声を出してました。1.5インチ幅300gのタイヤに乗る中学生はなかなかいない。

出費は本体の42000+タイヤ4723円×2+チューブ842円(650 37-42B)×2 = 53130円(税込)あとはカギとセンタースタンド3000円ぐらいです。 1.5インチ幅なので下のこのチューブにしてください。

中古でロードバイクを買って+送料という方法ももちろん賢い選択ですが、インフレで値上がりの中、新車でなかなかのまとめたセットじゃないでしょうか?

5万円のクロスバイクを買えば普通によく走るのですが、本体をリーズナブルに購入できたマウンテンバイクだと、前後良いタイヤを履いても5万円前半に収めることができました。子供にはもったいなすぎる自転車が完成しました。 これなら私のロードバイクと一緒にロングライド可能です。永遠に走れる。

欠点といえば、やはり良くも悪くもフロントフォークがサスペンション付きで重たくなります。各メーカーさんがクロスバイクにフロントサスをつけていない理由だと思うのですが、もっと気になるかと思ったのですが、タイヤが軽くなった分ライドの楽しさもあいまって、ありなんじゃないかと思いました。

段差とかも怖くないので乗っていて気にせずガンガン走れます。 もちろんリジッド(サスペンションなし)のフロントフォークに前カゴつけるほど重たくなりません。自転車の乗り心地は、ほぼタイヤで決まってしまうため、普通の5万円前後のクロスバイクの乗り心地ではないです。

ディスクブレーキもよく効きます。来年になると油圧のディスクブレーキ搭載のBOLINAS RIDGE 2が安くなると思いますが、油圧はタイヤ外すときにディスクにスペーサーを挟まないと行けなかったり、いろいろ勝手が変わるため、しっかりyoutubeで学習してから取り組んでください。ワイヤーのディスクは今でのブレーキの通り簡単にタイヤ外せます。

MARINバイクさんはカラーリング+デザインも素晴らしいので好きなブランドです。更に価格帯も抑えていただいており、企業努力には頭が下がります。 普通の方はこんな事せずにMARINさんのクロスバイクおすすめです。

今回のようなオフロード車を無理やりオンロードにしたのはイレギュラーで、普通にクロスバイク買え!という話なのですが、サスペンションなしフォークが当たり前の グラベルバイクにもフロントサス+ドロッパーシートポストが付き出しました。CANIONのグリズル(Grizl)等。 色々面白い流れですね。 自転車はトレンドに合わせて色々進化してます。

さて….

長男からは特にこんな自転車に乗りたいとリクエストもなく、小刻みに響くロードノイズなんてもちろん関係なく…..

全く父ちゃんの空回りだけで完成したこの自転車に乗る長男は、いたって冷静で、その長男を見て自分も冷静になるという 切なさを感じるのでした。

父ちゃんとしては、楽に色んな場所に行けるこの自転車で事故せず楽しんでほしいと思うのでした。

この世界全体の値上げ傾向のため、今年に入ってから、前なら5万円で買える自転車が6万円。 6万円で買えていた自転車が7万円する事態になっています。そんな中この価格で組めた幸せ。ワイズロードさんの月に一度のフライデーなんとか?キャンペーン ありがとうございます。

長男は身長が160cm超えて、大人サイズで安いものを探せる領域に入ったため、今回のような性能と価格が全くアンバランスな自転車を手に入れることができました。 自転車は土日だけのものではなく普段使いする人たちにとっては、リーズナブルなエントリーモデルの自転車はほんとにありがたい。しっかり作られていてスタンドも付けれます。 もちろん1万円や2万円で自転車も買えますが、作りを知るとやはり頼りないです。またオークションなどでのリユースを考えると、メーカー品の安いラインを買って必要なくなったらお譲りしていったほうが、1万円2万円の自転車に乗り続けるよりも安く乗れます。

少し屈折した自転車のご紹介ですが、方法の一つとしてご参考ください。

あともう一つ。

オーバースペックなレースシーンに一石をを投じる、アンレーサーのための名書 これを読むと普通に自転車に乗ることが楽しくなります。 JUST RIDE.