皆様 旅行はスーツケース派でしょうか?ソフトキャリー派でしょうか?
ソフトキャリーって?
という方もいらっしゃると思うのですが、スーツケースではなく大きな旅行かばんにタイヤが付いている物になります。
我が家にはリモアも無印スーツケースもあるのですが、間違いなく使用頻度ナンバーワンがソフトキャリーです。 外国の方は結構使っているのよく見かけるのですが、日本では全く人気がない。
そんな商品もボロボロになってきたのでもうそろそろ買い換えようかと….
今日は買い替えにまつわる話や、そんなソフトキャリー愛についての話を書いてみたいと思います。
25年使ってるソフトキャリー
吉田カバン製 LUGGAGE LABELのTREK
もう、このかばんが大好きすぎて、 買い換えるものがなく、25年も使うことになりました。 これ一つで海外から国内旅行まで、あちこち行きまくりました。サイズは縦 約67cm横 約37cm厚さ 約33cm 80リットルぐらい入ります。 大学生の時に買ったのでその当時の10万円のbagは私の中でのバーキンです。 お金がないのに買えたのは35歳まで返済していた奨学金のおかげです。 これと、アーロンチェアに消えました。 その当時からずっと使っているのはこのカバンとアーロンチェア(最近2代目)になります。
TREKシリーズはLUGGAGE LABELのトラベルシリーズとして誕生し、1997年からスタートしてます。今回紹介したいのはそのシリーズのラインナップにあったキャリーバッグになります。 残念ながら、この形は今は廃盤です。
簡単に好きなところを挙げると、以下になるのですが、これをクリアするバッグがないため25年使うことに。
このカバンの特徴
○高級感がありスポーツバッグみたいではない。
○佇まいが素晴らしい
○長い間(25年以上)使っても劣化するパーツがない
○収納時に潰れて小さくなる
○キャスターが付いていて重い荷物の移動も楽
○中の仕切りが少なく、どんなものでも入れれる
○新幹線に乗っても棚に上げれる。更に大容量。 スーツケースだと無理。
旅にも使え 普段の新幹線などの帰省にも使えるのがこのソフトキャリー。 スーツケースだと飛行機前提での旅行しか使えません。 ソフトキャリーだと新幹線の棚に上げれます。それも大容量。 とにかく使い勝手がよい。 使わないときの収納もぺたんとたためるため10cmの厚みがあれば大丈夫。 スーツケースだとその体積分 部屋を占領してきます。 なので使う時大容量、なのに部屋で小さくなるのがソフトキャリーなのです。
まずはこのTREK。上質な素材感+クタッと感がたまりません。
飛行機に乗ることも前提としているため、ファスナーに皮のカバーが付いていて、このように南京錠もかけれます。
取っ手など色んな所に工夫がされていて、
荷物の分量に合わせて縛り上げることも可能です。 HEARTFUL MEMORIESも文字がいつも旅を楽しくさせてくれました。
全く妥協がない金具周り。25年使ってむしろエージングされてかっこよくなっています。
ファスナーも黒からほんのり金属の下地がまたいい感じに。
もちろんキャスター付き
ご覧の通りもうぼろぼろです。
本来ならこのタイヤパーツもラバー製の音がならないものに変更可能なのですが、このタイヤ単純なプラスチック。多分ここがラバー製だととっくに劣化してこのかばんは使用できてなかったでしょう。
25年使っても全く壊れたり劣化する素材がないほんとに名品です。
生地自体の耐久性が素晴らしく、まだ新品みたいです。 今まで出した10万円のかばんの中で最もプライスレスに活躍してくれたのがこの吉田カバンのtrekなのです。
多分25年前の雑誌を見ると、仕入れのバイヤーの方がこれ使われていたので、出てくるかもしれません。
もう底や裏がボロボロなので、もうそろそろ、最新のものに買い換えようと思いました。
買い換えるバッグを検討する。
当たり前ですが、吉田カバンへの感謝から、また次も吉田カバンというのが順当な流れです。色々サンプルを見て回りました。
1 PORTER HYBRID BOSTON CARRY BAG L 97900円
正当進化のキャリーバッグです。まさにほぼ同じ仕様なのですが、少し変更があり裏が丈夫になってます。
LUGGAGE LABELではなく、PORTER HYBRIDラインから発売されていて、タイヤも音がならないようなタイプが装着されていました。 もうあとは実物見て買うだけです。 表参道のshopに実物を見に行ったのですが…. なんだか生地が薄い。 蓋もペラッペラの生地一枚です。 一番良く使うセンターの取っ手もないです。
大好きなtrek はものすごく上質な素材で2-3重の生地なのに、同じ10万円の商品に見えない。 もちろん軽量化を考えての最新のすばらしい商品なのですが、ものとしての重厚感があるtrekユーザーからすると、なかなかすんなり10万円出せなくなりました….
ここからソフトキャリージプシーです。
何故か一番使う取っ手がない。
ソフトキャリーにはものを少し入れた場合自立しにくいので普通横置きになります。 横置きから縦にするときなどセンターの取っ手はかなり使う。 部屋の中でのカバンの移動とかも全部これ。センターなら片手で移動できます。 皮を見ていただけると使用頻度がわかるかと思います。今回のporterの商品は一番使うこれがない。 サイドにとってついてますが、多分使いにくいです。
2. BRIEFING JET TRIP D-1 93500円
吉田カバンの対抗馬としてはやはりBRIEFING こちらも実物見てきました。確かにどちらもしっかり作られているんですが、あのtrekに比べると、やっぱり物足りない。 25年前の10万円のバッグは今作ると15万ぐらい必要なのでしょうか?
3. THENORTH FACE ローリングサンダー 30インチ 44000円
これも見に行きました。 確かにもうこうなるとスポーツバッグです。 これはこれで使いやすそうですが、やっぱり物足りない。 もう少し品がほしいというか スポーツ要素がないほうがいいです。
4. EASTPAK TRANVERZ CNNCT M ,L 57800円
EASTPAK これもシンプルで美しいのですが、
中が2重構造 ほんとにスーツケースのような構造です。 trekは単純に上から下までどっさり入れれる。これじゃないんです。これだとスーツケースと変わらない…..ただファスナーを全部外せば同じように使えるかもです。
ソフトキャリーの一番の良いところは蓋が軽い。 つまり開けし目が楽。 スーツケースの一番イヤなところは蓋が重い。開け閉めがおっくうになります。 せっかくのソフトキャリーなのにこれなら蓋が重たくて中の物を頻繁に取り出したくなくなるかもです。
5. TUMI トール4ウィール 198000円
こちらも収納時にクタッと潰れない。 これならスーツケースと同じです。 ソフトケースにする意味がなくなります。 あと蓋も重そう。
6. OGIO SKYCAP TRAVEL 300ドル
ゴルファーの方やラジコンのプロドライバーの方が海外遠征で使ってるOGIOです。 これもぺったんこに潰れなさそうで、ただ商品と価格は素晴らしいと思います。
7. OGIO EQUIPMENT RIG GEAR BAG 300ドル
OGIOの別モデル。 デザインで選ぶならこっち。 OGIOはいい商品作ってます。 これも迷いました。裏面のガードが傷が付きにくそうで良いのですが、分厚く収納時にぺちゃんこにたためません。収納に最低25CMぐらいは厚み必要そうです。
8. AMAZON BASIC ボストンバッグ キャスター付き 11089円
実は今回一番迷ったのがこれです。形TREKにそっくり。 もう割り切ってAMAZON BASICにしようかと。
しっかりとした作り、なのに安い。レビュー見てもものもすごく評価が高いです。
子どもたちには部活動等で、キャスターバッグ必要になったら、これを買うこと決定してます。 もしかするとこれがあるために 各メーカーがこのキャスターバッグを作るのをやめてしまったのかもしれません。それぐらいキラー商品です。
買いたいソフトキャリーがない!!!!
amazonのバッグも機能性では最高なんですが、TREKの持つ良いものをを長く使うという感覚やっぱり捨てがたい。25年前の吉田カバンの縫製、物づくりが素晴らしすぎて、今の時代で購入できる商品ではなかなか納得いきません。
それから色々 いいものを探してみたのですが.. 見つからず…
これならもうAMAZON BASICでいいな…..と思っておりました。
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結局何を買ったかと言うと…………
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結論
また trekを買いました。
何この光沢….. くたっと感。 重厚さ。 新旧2つ並べるとより迫力が…. やっぱりめっちゃかっこいい。
両方のかばんの中に適当にものを入れてボリューム作って撮影していますが、中の物を抜けば15cmの厚みになります。こんな大きなキャスター付きカバンなのに全く収納困りません。
現行では生産していないため、もうオークションでしか手に入らないですが、この思いが引き寄せたのか?16000円で手に入れることができました。 ほぼ新品に近い。
裏もきれいです。 当たり前ですが発売から時間がたっているためのこの価格なのですが、足で歩いて今の10万円台のソフトラゲッジを見てきた男からすると、10万円ぐらいの価格帯のかばんを無双する高級感と作りの良さです。
唯一の欠点といえばこのキャスターがプラスチックで少しうるさいところ。 それだけです。ただプラスチックだからこそゴムの劣化がなく、25年使えてます。 液体ゴムを塗装して 音がでないように今度実験やってみます。
なっなんてかっこいいんだ……
このクタッとした感じも、めっちゃくちゃいい。 もう最高。 これは上質な生地が3重重ねぐらいで作られているため、シワができず、重みのある感じでクタッと佇みます。 なのにそこまで重たくない。更に生地自体にも25年使って証明した、耐久性があります。
もうこのたたずまい….
この写真は古い方のTREKなのですが、表面きれいなのに、 25年の間にどれだけ過酷な状況を通ったかといいますと、試練をあたえた空港はNY,ボストン、ロサンゼルス、ハワイ、韓国、香港、パリ、台湾、バリ、クウェート、カタール、ドバイ…. すごくないですか? それだけの空港を通ったら、普通のソフトラゲッジならボロボロです。国内旅行も数しれず…. もちろんカバン外にカバーつけていません。預けてから飛行機会社の方でなにか対処していたのかもしれませんが 唯一ロサンゼルスの空港で裏のファスナーが取れました。
こんなに好きなのに廃盤って…… たぶん今生産するとかなりのお値段になるかもです。 なのでもしオークションなどで見つけたら買ったほうがいいです。 こんなカバンもう買えません。
BEAUSAGE(ビューセージ) Beauty by usage
BEAUSAGEって言葉ご存知ですか? Beauty by usageの略で、使い込んで出る美しさなのですが、 その言葉の持つ意味の深い部分はそれだけ使いたいぐらい商品が良くできている状態なんだと思います。 良い商品でないと使い込まれないため、BEAUSAGEは出ない。 使い込むごとにエージングされていく商品って、その商品が持つ良さの勲章のような輝きなんだと思います。 これにはそれが在る。 「ビューセージは何にでも起こるわけではない。その物体はまず耐久性の在る良質の素材できちんと作られていなくてはならない。だからこそ使うことで機能不全に陥ることなく、美しくなるのだ。」 by グランドピーターセン。(本ジャストライドより)なんだかこんな商品に出会えて幸せです。
さて…..
ぼろぼろになった初代TREKなのですが、正直ご覧の通り汚いのは裏だけです。 今までのいろんな旅の思い出や、また夏に家族で旅行にいくため、しばらくは併用しようかと思います。
ものはバンバン捨てて、回転させるタイプなのですが、25年間これに勝てるものに出会わなく、25年の時を経てさらにまた買ってしまう。 そんな商品ってあるでしょうか?
今の吉田カバンも素晴らしいですが、その中でも特に思い入れが生まれる不思議な商品。創業者、吉田吉蔵さんの一針入魂の精神はこのTREKを通して確実に受け取ってます。
今回読んでいただいて、ソフトキャリーに興味を持たれた方は、ここまでTREKに病的な思い入れがない方がほとんどだと思いますので、AMAZON BASICの商品おすすめします。 youtubeに鈴木さん、くまなかさんのレビューがありましたので是非そちらご参考ください。これを見ると小さくたためそうですね。
是非私と同じ ソフトキャリーバッグ派に転向される方は試してみてください。
長々とありがとうございました。