今日はこどもの日なのでおもちゃの話。
先日ラジコンのグラスホッパーを買って
改めてタミヤは素晴らしい会社だなーとつくづく思ってしまいました。
お父さんラジコンはリチウムポリマーバッテリー+ブラシレスモーターと
すっかり大人仕様なのですが、やはり380モーターという
一見非力に見えるモーターがラジコンの楽しさを最初に見つけるにはぴったりなんだと。
タミヤといえばラジコン以外にミニ四駆。
子供が買いやすい値段で色んなオプションが楽しめます。
模型メーカーのタミヤがこのような玩具を開発したかというと、
wikiによるとタミヤ模型の社長、田宮俊作さん、目が衰えたことにより、「もっと簡単に作れる模型を作りたい」と考えていた部分と、
「子供でも作りやすいキット」をという願いが
が具現化しました。
なぜ接着剤を使わないキットが生まれたかというと、当時のシンナー遊びが原因。
接着剤に関して悪いイメージが定着していたなんて、歴史って面白いですね。
言わずとも素晴らしい企画で発売から2016年で34年目を迎えます。
それだけみんなに愛された素晴らしい商品です。
基本的に決められたコースを走るスピード勝負。
昨今のミニ四駆シーンは、もう原型をとどめていないじゃんと
突っ込みどころ満載の大人の世界になってしまいました。
スピードとコースアウトしない事を求めると、どんどん高度なテクニックが必要になってきます。
かつて子供のものだったミニ四駆、しかし、子供のものであるだけではブームが終わってしまいます。そこでタミヤは大会の年齢制限を外しました。
それからの流れが現在の親子を巻き込んだミニ四駆ブームにつながったのは間違いありません。
ただ、何かを追求しすぎると、急に入りにくくなってしまう世界が出来てしまいます。
選択肢が増えすぎると、その複雑さの前で何も動けなくなってしまいます。
面白さを見つけたほんの一握りの人たちが熱狂する世界です。
スポーツの世界で例えると、男子テニスより女子テニスの方が面白かったり、男子バレーよりも女子バレーの方が見応えがある。ラリーの面白さや、それ以外の要素がゲームには必要なような気がします。やららとサーブが速い選手の試合はあまり面白くない。
今のミニ四駆….. 速すぎて見えないです。
そんな飽和状態の中バンダイさんが風穴を開けてくれまし
ミニ四駆と違ってフリーレーンの面白さを加えました。
つまり車同士がぶつかり、追い抜き合うというバトルの要素をプラスしました。
ミニ四駆+大乱闘スマッシュブラザーズ的な内容です。
男の子はバトルが大好きです。
女性が家を守ってる間、男は槍を持ってマンモス追いかけてました。
その名残なのでしょうか? やはりDNAには逆らえません。
このような企画でタミヤからもダンガンレーサーという商品が出ていますが、バンダイの切り口はひとつ違う。
モーターをミニ四駆より一回り小さくした事。(上ミニ四駆、下ゲキドライヴ)
モーターを小さくすると、ぶつかったり、後ろから押されたり、壁と擦れたり、
何かの要素が加わると走行にかなり影響します。
ミニ四駆やダンガンレーサーの130モーターでは力で押し切ってしまう部分を
コース取りや運がより作用するようになる。車同士がぶつかっても
ドライバーが操縦しているように減速するんです。
うちの子どもたちも実車のようなバトルに瞬間にはまってしまいました。
ダンガンレーサーを見ていると、ミニ四駆に比べてフリーレーンでのバトル要素が加わったもの 車自体が速すぎて目で追うのも大変です。
さすがバンダイさん後発なだけに、
いいさじ加減です。
やるなーと思ってしまいました。
ミニ四駆に対抗して、以前にも出したことがあるんですが、
今回はかなり面白い。
電池も単3から単4です。モーターの消費電力が減ったため、
単4でもかなり持ちます。 車体重量も軽い。
左がミニ四駆 右がゲキドライヴ
ミニ四駆 (ARシャーシ) 71グラム
ゲキドライヴ 54グラムです。
シャーシの構造もフレームに串刺し。ちょっと面白いです。
フロントはプラスチック
リアタイヤはゴム製の2WDです。
サーブの早い男子テニスを見ているより、女子テニスを見ている感覚。
ゲーム(レース)に引き込まれるんです。
見ている方も面白い。
全く改造していない状態でかなり楽しめます。
抜きつ抜かれつのレースは実際の車みたいな挙動です。
オーバルコースもよくできていて、リタイヤしても下に落ちて後の車が走行を続けれるように考えられています。
なのでパーツ類も
お金に物を言わせたパワーパーツを搭載したマシンがなぎ倒すような感じではなく、
できるだけ微妙な力加減を演出してほしいです。
そうすることでゲーム性が高まるかと思います。
さすがガンプラのバンダイさん。 クオリティーが高いです。
プラパーツの金型もよくできていて、ニッパーではなく手ではずしてもバリが残りません。 これはすごい技術。 プラモデルを作る楽しみを残すように、タミヤさんはあえてバリが残るように作ってあるのかもしれませんが…
ボディーの剛性も十分で正面衝突しても大丈夫でした。
ただひとつだけ言いたいことが……
それがスイッチ。
ここまで面白いものを作っているのに本当に残念。
大人の指が入らない、子供は力の関係で入れにくいというものです。あと強度もないです。
うちも早速折ってしまいました。
後もう一点 モータとの接触
モーター接点と金属パーツの接触がしっかり触れているように調整する必要があります。
この辺の設計はさすがタミヤさんのミニ四駆は素晴らしいです。
あと大きなお世話かもしれませんがゲキドライヴではなくてゲキドライブ
の方が良かったんじゃ?と思ってしまいました。 インターネットの検索で「ヴ」はキーボードであまり打たない文字なのでマイナスになる要素。子供がターゲットなので関係ないかもしれませんが、親がこの商品を検索しようとすると、ちょっと引っかかります。
お節介ですいません。 商標登録の問題があったのかもしれませんが …
今後いろんな展開考えられていると思いますが、
後はコースが問題。 折りたたみが簡単にできるオーバルコースが売り出されると
一気に広がるような気がします。 やはり現状ではコースをなかなか家庭に持ち込めない。
まず母親からの了承が得られないです。w
うちは近所にコースがあったので買っても楽しめたのですが、
この商品は本当にコースが命。
たかが子供の遊び道具と思われるかもしれませんが、
今回の商品開発を見て、面白さの演出って本当に紙一重なんだと
勉強させられました。
モーター性能をあえて落としゲーム性をプラスした
バンダイさんの判断は拍手ものです。
個人的にはマッドマックスのバージョンが欲しいと思ってしまいますが、
子供には売れないですねw
ある程度の制約がゲームを面白くする。
この部分に注意を向けると、いろんなものが少しのさじ加減で
面白くなりそうな気がします。
おもちゃ一つとってもいろんな気づきがありますね。
そんな子供の日でした。
追記)
結局赤のゲキドライヴは子供達のリクエストに答えてこんな感じに。
と言いつつ自分が一番楽しんでましたw
コースはこちらなのですが、
やはりこのプレミアムバンダイ限定のコースの方がストレートがあって面白い。
もっと安くならないかなー。