今日はANKERさんのスピーカーです。
ANKERさんのケブラーのUSBケーブルをご紹介したのですが、ANKER好きにとっては今回の商品はエポックメイキング。 バッテリーやケーブルで有名ですが、最近スピーカー出してます。 この商品が非常に面白くてほんとかゆいところに手が届くというか、ずっと気になってました。
今回紹介したいのは
パッシブラジエター付きのBluetooth 4.0スピーカーなんです。
多分オーディオが好きな方はなるほど、となるかもしれないのですが、
ほとんどの方は?だと思うので、少し説明します。
蓋を開けてみるとよく分かるのですが
この真中の四角いやつがパッシブラジエターです。
左右の丸はスピーカー。この後には電磁気回路があります。
でパッシブラジエターの後ろにはそのような回路がありません。
回路がないスピーカーのコーンのようなものだけが筐体に付いていると考えてください。
スピーカーには密閉型(空気を全く逃がさない)やバスレフ型(空気を逃がす)タイプがあるんですが、バスレフ型はスピーカーの後ろに穴が開いているのでなんとなくおわかりかと思います。
でこれは密閉型の進化系といいますか…
スピーカー内部で共鳴した振動を電磁気回路のないこのセンタースピーカー部分で外に逃がしてやる構造です。
小型スピーカーにこれがあると無いとでは月とスッポンで
音の太さが全く違ってきます。
さらに低音だけ増幅したウーハーのような感じではなく、自然に音が太くなります。
なんでバスレフ型が大好きかというと、我が家のメインスピーカーがKOI tigerというものなのですが、これの音が大好きで、サテライトにもウーハーにも パッシブラジエターがついています。 このような小型の分離スピーカーにありがちな高音と低音が、このパッシブラジエターのおかげで見事につながってます。
KOI tiger パッシブラジエター 左サテライトスピーカー 右 ウーハー
小型最強スピーカー+アンプ KOI TIGER – talblo
多分ANKERの製品のモデルとなったと思われる。
bose見てみましょう。これに対抗するためANKERさんも
この製品を出してきたと思います。
こちらも同じくフロント リアにパッシブラジエター搭載してます。
今回のANKERも同じ構造。
音はさすがに勝てないと思うのですが、
ただ価格が1/4です。
パッシブラジエターでBluetooth 4.0で安い。
こんな理由から、かなり期待の商品なんです。
ちょっと盛り上がってしまいましたが
開封しています。
相変わらず、美しい箱です。
開けてみるとスピーカー USBケーブル 外部入力のケーブルの3つしかありません。
充電器はパソコンから可能ですし、ありとあらゆるUSB充電器がでているのでなくても問題ないと思います。
1回の充電で10時間再生が可能です。
上から
背面
後のパッシブラジエターの部分はスリットから空気が出るような構造です。
裏です。
ラバーがついていて滑りにくくなっています。
スピーカー部分拡大してみました。
ちょっと実験です。
このブログでも紹介してきた、amazonでとにかく評価の高いポータブルスピーカー2つとくらべてみたいと思います。
一つはJBLのPebbles、 もう一つはLOGICOOL のZ120です。
小型スピーカーでお値段を出せばもっといいものはあるのは分かります。Bose M3やクリプトンのKSシリーズ等など、ある程度のお値段がするので、オーディオマニアではない限り必要ないかと思います。なのでみんなが使えて幸せになるスピーカーがベストかと思います。
今回もまたスピーカーからの音をOLYMPUSのLS-10というICレコーダーで48kHz 24bitのWAV録音してました。大体30cm 離して いいバランスで録音できるように調整してあります。
なので録音した音はかなりいい条件で録音しているため、スピーカーを購入してセッティングによってはこれぐらいの音が出せるという感じで捉えていただけるとありがたいです。
こんかいのは前回アンプの時に試みたやり方なのですが、
しっかり実験するならICレコーダーのマイクの性能を上げないと音を拾いきれないのですが、今回もICレコーダーのマイクのみで実験した所、ちゃんと差異が分かりました。 なので購入の参考にはなるかと思います。
その前に
こちらが再生に使った音源です。
※ ICレコーダーで録音したものではないのでご注意ください。
1曲目 アコースティックなもの
2曲目 ピアノ
3曲目 ダンスミュージック
4曲目 電子音楽
セレクトした曲については後ほど書かせていただきます。
iPhoneにこのデータを入れ、再生し、Bluetooth、Line(有線接続)とつなぎ変えて再生しました。
さてこの原音がどの程度録音できるでしょうか?
ちょっとワクワクです。
視聴にはヘッドフォンで聞いて欲しいのですが、iphoneの付属イヤフォンでも大丈夫。
PCのスピーカーでは差異がわかりにくいです。
なるべくヘッドフォンかイヤフォンで聞いていただけるとありがたいです。
Anker Premium Stereo Bluetooth Speaker
接続 Bluetooth
こちらはちゃんとICレコーダーで録音した音です。
綺麗なのでびっくりされるかもしれませんがw
ANKERいいです。
1曲目のアコースティックのベースもしっかり出ています。音が太い。
2曲目のピアノもヌケが良いです。
3曲目のダンスミュージックもバスドラの音が入ってきてもしっかり鳴ってます。
後半 3:00 辺りから男性ボーカルが入ってくるのですが、それも気持ちいいです。
4曲目 シンセのアタックのドンと言う音がしっかり出ています。
いや予想以上に優秀。
とにかく聞いていて気持ちいです。
さて次。
JBL Pebbles
これもAMAZONでバカ売れ中のスピーカーです。
このブログでもちゃんと音が出ると書かせていただいたタイプ。パッシブラジエターではなく音を背面から逃がすバスレフ型です。
1曲目 ANKERと比べるとベースの音が少し弱くなります。 でもこれはこれで自然な音。 空気が振動するようなベース音がANKERからは出ているのですが、サラリとした綺麗な感じ。 小型スピーカーらしいという音でしょうか。
2曲目 ピアノの迫力がANKERに比べて少し劣ります。ピアノタッチの強弱がフラットに聞こえてしまいます。
3曲目 ダンスミージックに関してもさらりとした印象になりますね。男性ボーカルが少しこもり気味です。バスドラは小型スピーカーの中でも十分出ているのですが、ANKERと比べると少し弱い。
4曲目 アタックの音が抜けきっていないため少しフラットな印象になります。
JBL Pebblesはすごく良いスピーカーなんですが、
6000円で買えるスピーカーとしたら立派な音です。
しかし….ANKERちょっと良すぎませんか?
正直びっくりしています。 聴き比べて分かってきました。
Logicool Z120
これAMAZONで最も売れている小型スピーカー これも空気が抜けるバスレフ型です。
最後にこれを抜いてレビューはできません。
ただ問題が。 うちの息子がスピーカーのコーンをシールと思って外しかけていました。
なので音にビビリがある部分がありますが、それは我が家の商品のせいです。
これはこれでとても良いスピーカーなのでご了承ください。
1曲目 すごいさすがのアルミコーンなのでヌケが良いです。
baseの太さはごっそり抜けていますが、気持ちのいい音。
2曲目 ピアノの太さはないものの抜けがいい音
音がビビるのは息子が剥がしたコーンのせいです
3曲目 前半はすごいいい感じなのですが、バスドラが入ってくると物足りないですね。バスドラが入ってきたのさえ怪しい感じでした。 やっぱり低音がごっそり抜けています。 ストリングス系の音楽やアンビエント等いいかもしれません。
4曲目 やはり軽い音。 でもこれはこれでキモチイ。
やはりamazonで一番売れているだけあります。
とにかく気持ちよくなるスピーカーです。 ただし低音がごっそり抜ける。
これさえ気にならないならほんとにおすすめのスピーカー。
1405円でここまで鳴らしてくれるなら文句を言ってはいけません。
うちの息子が剥がした部分 これが音のビビリの原因です。
良い音で鳴っていたANKERなんですが、
最後に先ほどはBluetooth接続でしたが横のライン入力(AUX IN)にケーブルを繋ぎ、
ラインでどんな音がなるか実験です。
横のAUX INです。
こちらライン入力
こちらBluetooth 接続
えっBluetooth接続のほうが音のヌケが良い。Bluetooth4.0までくるとこんなことになるんですね。Bluetoothが音が悪いという定説は、この価格帯のスピーカーでは議論すべきでは無いかもです。
結論から申しますと….. この価格帯では、ANKER
完全に買いです。
JBL Pebblesに500円プラスするだけで、音も良くなり、持ち運びもでき、Bluetoothです。
多分上の実験結果を聞いてもらえるとあきらかなのですが、
価格と音の質がいい意味で見合ってません。
お金があり 音にうるさい人はbose sound link
ほとんどの人はANKERでいいのではないでしょうか?
ANKERのスピーカーのいいところは音のヌケ 太さがいいので聞いていて気持ちいです。
しっかりダンスミュージックを聞かせてくれるので、若い人たちのEDMとかもピッタリくるのかもしれません。もちろんANKERもそのへんの音出しを狙っているとは思いますが。
特にベースラインがグイグイ引っ張ってくれるので、持っていかれる系の音楽は、いい鳴りっぷりしてくれそうです。
あと驚いたことは、ライン入力よりもBluetoothの方が音が良かったこと。規格が上がると転送できるデータ量も多くなるので、これはこれで銅線のロスが無くなって行く世界です。
もうケーブルでつなぐという時代は時代遅れになってしまうのかもと思いました。
サイズもほんとにコンパクト。無印の壁に取り付けられる棚においてみるとこんな感じになります。
どれだけ小さいか分かりますでしょうか?iPhone 6 plusと比べて見てもこの小ささ。
これからあんな音が出るんです。boseに対抗してこんな素晴らしい製品を1/4の価格でリリースするのはすごい事。
パッシブラジエターの2重構造を採用した企画力の高さもすばらしい。
予想通りの商品でした。
ワイヤレススピーカーでboseが高くて二の足を踏んでいた人は間違いなく買いです。
ちょっとしたスピーカーが欲しい人にももちろん買いです。
自宅にオーディオセットがなくて 大きなシステムはいらない人にも 買い。
キャンプやアウトドアに行った時に大音量で鳴らしたいけど荷物を増やしたくない人にも買い…..
ANKERはオーディオ専門のメーカーではないので、
お金に余裕のある方は確かにBOSE SOUND LINK MINIのほうが
いい音がします。
なのでBOSEと同等とは言いませんが、お値段が違いすぎるので、
この価格帯でここまで実現したのは立派です。
今回は予想以上にICレコーダーのマイクで違いが出たので、
この商品が気になっていた方にはいい感じの比較ができたと思います。
是非ご参考にして頂ければ嬉しいです。
追記)
一月ほど使ってみたんですが、何がいいかというととくにラジオ。
ラジオDJの声がものすごく聞き取りやすいです。
iPhoneアプリにradicoを入れてでJwaveかけてるんですが、
ものすごく聴きやすい。 ほんとに良いスピーカーです。
あとmacとのペアリングがうまくいかない時は
電源入れてから再生ボタンを20秒ほど押し続けてください。
BluetoothのところにA3143と表示が出てきます。
追記 2016/8/3
最近出た機種(Qtuo royaler スピーカーやVAVA)がbose sound link mini 2と音質が同等ということで話題になっています。
実際に確かめたわけではないですが、みなさんのレビューを読むとかなり良さそうなので是非ご参考ください。
www.youtube.com
比較動画がありました。
これだけで聞くとやっぱりボーカルが前に出てくる
ANKERの方が好きかなー。
でもフュージョン系になるとVTINも広がり+室の高い音 良いですね。
是非ご参考ください。
追記 2016/11/23
防水スピーカーとして話題の
ANYPRO HFD-895 です。
同じ条件でANYPRO テストして見ました。ANKERのプレミアムステレオスピーカーと比べると低音は少し出ていませんが、
防水スピーカーとしてはかなりいい音なんじゃないでしょうか?
どうしても防水にこだわりたい方はお勧めします。
あとこのスピーカー micro SDカード再生できます。
ラバーで蓋をすれば完全な防水音楽再生機です。
裏面も包まれています。
ひっかけるところも完璧
低音を少し持ち上げたり、イコライジングしてあげればこれまたかなり抜けの良い音がなります。
防水スピーカーで良いものを探している方にはお勧めできます。
ペアリングの精度もankerよりサクッと繋がる感じで 後発だけに操作性が良いですね。
マイクもついていてSiriにも対応します。
コストパフォーマンス高過ぎです。
お風呂スピーカーとしては完璧です。
補足 音楽について
1曲目 A Man’s Wisdom Gives Him Patience / Ray Barbee
トミー・ゲレロが好きな人は確実に好きかと思います。
スケーターの作る音楽は力が抜けていて素敵です。
www.youtube.com
2曲目 I Loves You, Porgy / Keith Jarrett
神がかった演奏のザ・ケルン・コンサートが有名なキースジャレットですが、
それがONとしたこちらはOFFのアルバムです。 奥さんが自宅にいる時に、奥さんに聴かせてたピアノを録音したものです。 ものすごく肩の力が抜けている。
このアルバムも素晴らしいです。
youtubeにコンサートの様子がありました。やばいです。
3曲目 This Sweet Love / James Yuill
2009年の曲なのですが、このPrins Thomas Sneaky Re-Editは特に気持ちいいです。
びっくりしたのですが、こんなマイナーな所もamazonで150円で買えてしまう。
レコ屋めぐりをしていたあの労力は一体何だったんでしょうか?すごい時代です。
ちゃんとPrins Thomas Sneaky Re-Editです。
www.youtube.com
4曲目 lust / Rei Harakami
天才はなんで早くなく亡くなってしまうんでしょうか?
これを越える 電子音楽のアルバムは当分出ないような気がします。
このような傑作を残してくれたレイハラカミさんに感謝です。
追記
とうとうスピーカー熱が発展して
このブログ発のスピーカーです。
作ってしまいました。
ankerより豊かな音がなります。
バイオリンと同じスプルースで制作しました。
作ったその名もtalbot one….
スピーカーに関して思っていることをすべて形にしてみました。
びっくりするぐらい音がいいです。
現在こちらのSTORESで販売中です。
Makuakeさんの方でもクラウドファンディングさせていただきました。
このような音質です。
www.youtube.com