スーパーカブへの憧れ
先日スーパーカブでツーリングに出かけていた親戚から電話があり、
「リッター90km超えたよ。」
…………………………..
その一言にノックアウトされました。
そう。
もうそこは未来です。
三菱自動車も真っ青の世界。メーカーサイトの表記を見ると定燃費110km/h とあります。メーカーのカタログ数値がリッター110km
そんな乗り物が日本に存在するんです。
少し自分の事を話させていただくと、高校時代からvespaに乗ってます。乗ってるのはp200e 1976-77年製の私と同い年。これが2代目のベスパ最初は100ビンテージを125ccにボアアップして乗ってました。
もちろん今でもvespaは最高なのですが、
年を取ってくると、若い時の外国かぶれが段々と薄れていき日本製品を応援したくなってきます。
今乗ってるvespaはこんな感じ。風防つけてモッズではなくイタリア人っぽく乗ってるつもりです。外国かぶれの名残と思ってください。
中古で購入し、40年選手のバイクです。自分でウレタン全塗装したのでまだまだピッカピカ。
世界中で乗られているバイクなのでラバー系のパーツも手に入ります。忘れてはならないのが40年前に生産されたバイクです。全て鉄板のモノコック構造なので錆さえ管理すれば、日本の消耗品スクーターと違い長くお付き合いできます。
時間とともにどんどん新製品が登場する中不動のモノです。vespaの素晴らしさはまた今度たっぷり書くとして、
何が言いたいかというと….機能とデザインが両立された30年40年と愛されるロングセラー製品はなかなか出てこない。
そんな製品が日本に存在します。それがスーパーカブ。
機能美にあこがれてしまう私は本当に乗りたいバイクと言われるとvespaかスーパーカブになります。
そんなスーパーカブですが、日本ではあまりに機能的なバイクのため、いい意味でも悪い意味でも、業務バイクとしてのポジションを確立してしまったわけです。
しかしリッター110kmの事実の前には、
どんなエコキャンペーンよりみんながスーパーカブに乗れば天然資源を有効に使えるのでは….と思ってしまします。
歴史の長いカブですがもう少しカブをデザインよりに振ったアプローチがあっても良かった。
エコカーが人気の今、プリウスが受けてる今、スーパーカブがとデザイン性という切り口が一つ浸透すると一気に人気が出そうに思えてならないのです。
そんな中ネットを見ていると、カスタムカブの世界があるみたいで見ているうちにどんどん引き込まれてしまいました。カスタムカブは後ほど書くとして、
カブについて調べてみました。
スーパーカブ といつも何気に言ってますが、スーパーになる前のカブが存在します。
ちょっとwikiを見てみると、「カブ」という名前は英語ではクマやオオカミなど肉食獣の子供を意味するので、排気量が小さくてもパワフルな事をアピールするためにつけられたそうです。
これがスーパーカブの前の カブF 動画ありました。
カブはもともと補助エンジン付き自転車からスタートしています。販売店も自転車屋さん。1952年の話。1台25000円 卸価格19000円これの注文が殺到し、HONDAが最初に取った戦略、自転車販売店を自社製品のディーラーにするきっかけになります。
スーパーカブはそれから6年後の1958年に生まれます。これが初期型。
見ての通り、ほぼ完成してます。ハンドルがなんて今よりよっぽどエレガント…..
アメリカLIFEの広告もカッコよすぎ。
1958年の発売当時の画像を見るとやっぱり一番かっこいい。これならカスタムしなくていいと思ってしまいます。
開発にその当時のモペットやランブレッタなどのヨーロッパバイクが参考になったため、当時のバイクがいかにエレガントだったかということです。
今のスーパーカブより当時の方がデザイン的に美しいってなんだか皮肉ですね。当時のまま発売してくれれば美しいのに現在のカブはどことなく
デザインが崩れてしまっています。
カスタムカブの世界
ちょっと話を戻しますが、
かっこいいカブ 洗練されたカブを作ろうと目指した人たちがいました。それがカスタムカブの世界。 カブの性能を持ってこのデザインは
本当に素晴らしい。本田ももう少しこんなカスタムカブに負けないような色をガチャつかせないデザインをして欲しいです。とにかくいいものが広まって欲しい。
そこで、独断と偏見でこれは乗りたいと思うカスタムをピックアップしたいと思います。
Super Motor Company スーパーカブ オランダ
これはかなりクオリティーが高い。 オランダアムステルダムのSuper Mortor Campanyの作品です。
Deus Ex Machina スーパーカブ
Deusカスタムのスーパーカブです。
HONDA C70 これもDeus 製作です。
Honda Super Cub 110
原型にリスペクトがあって素晴らしいカスタムですね。
Super Cub 50
美しい… こんなカスタムできるんですね。
こんなガソリンタンクつけたようなカスタムも
少しとんがりすぎていたラインもありますが、スーパーカブの哲学や理念は無印良品ユーザーにも響くかもしれません。
無印良品とのコラボがあっても面白いかも。
もっとインディペンデントなメーカーとコラボしても面白い自転車でいうnarifuri×BRIDGESTONE=HELMZのようなコラボがあってもおもしろいですし、
最近ではNYのCHARI&COとBRIDGESTONEによるクロモリ自転車もやってます。
日本の大企業が少数精鋭的な頭脳を取り入れる方法は多数あります。日本での販売戦略だけ考えずにすでにワールドワイドなカブなんですから、
今回のカスタムの最初に紹介した、少し外部からの遊び心をプラスした取り組みがあっても面白いかと思いました。
こんなに素敵で燃費が最高な壊れない乗り物「スーパーカブ」をいい意味でもっと広がるとよいなーと思います?
ほんのちょっとの味付けでもっと化けそうなスーパーカブの世界いいものがみんなの受け取りやすい形で
広がること、ただただ願うばかりです。
やっぱりメーカーとしたらそれはニッチな部分で売れないよ!と片付けられてしまうかもしれませんが、
何かやれることがありそうで今のカブも十分かっこよいですが、少しデザイン性がアップしたカブがあればと思う層は確実にいるはず。
….悩ましいところですね。最後になんだか素敵な絵があったので….
カブはもう風景の一部ですね。