今日はメダカの話をさせてください。
我が家は賃貸マンションなので飼えるペットは限られています。 蚕に始まり、もらってきたドジョウ、カブトムシ、メダカと色々変遷していているんですが、リビングにたくさん水槽を占拠するわけでもなく小さな水槽が一つ、その中で楽しむスタンスになってきました。いろんな沼にハマってきましたがペットだけは命なのでたやすく扱えるものではありません。 じゃあ小さな水槽一つでどれだけ楽しむのかという事になります。
小さな水槽一つで楽しむ
大きな水槽が置けるなら、世界水草レイアウトコンテストに出るような世界にも少し憧れます。
流石にこの世界はあこがれなのですが、一つ言えることが自分が魚ならこんな中で泳いでみたい。
グリーンの絨毯的なものにはあこがれがあります。
グリーンの絨毯はやってみようかと思いトライしてみました。
緑の絨毯用の種を買ってきて メダカを別のところに移動して、水を抜いて 種を撒き、上から霧を吹きかけて1週間。 びっしりとした緑の絨毯はできました。絨毯ができてから水槽に水を入れていきます。 もう少し立体的に作りたいのですが、まあこんな感じで…. 何度か挑戦してるんですが、伸びてきたら長いハサミでカットが必要で今丁度いい感じです。
うちのメダカ2匹も多分喜んでる環境かと思います。自分がメダカだったらこの水槽に入りたい。
メダカを色々孵化させていた時期もあったのですが、人にあげたり、メスが寿命でお亡くなりになったりで、最後のオス2匹となっています。
幅が45cmの水槽なので、メダカ2匹は少し寂しい。 そこで新たな生き物を追加しようかと….
金魚か グッピーか メダカ か?
新しく水槽に生き物を追加するにあたって、まずオランダ獅子頭や、丹頂などの可愛い金魚が好きなので考えてみました。しかし、3つ問題が。
金魚の場合
1. グリーンの絨毯を食べる
金魚はものすごく可愛いのですが、このせっかく綺麗に茂ったグリーンの絨毯をつっつきます。 草を餌と思って引っ張ってしまう。なので絨毯が剥がれてきてしまいます。
2. メダカを追いかける
メダカと金魚 大きな池、広い水槽では共存できるのですが、45cmぐらいの水槽では共存できません。金魚が2cmぐらいだと問題ないのですが6cm超えてくると、メダカを餌と思って追っかけるようになります。
3. うんちがでかい
金魚は胃がないため、いきなり腸なのですが、食いだめをすることができないためずっと色んなものを食べてます。餌をあげるとところてんのようにうんちが出てくるのですが、これがやはり水槽に対して大きい。
ましてやグリーンの絨毯の上がウンチまみれになって 水も汚れ 金魚にとっても良くない環境になってしまいます。グリーン絨毯の上に金魚って憧れますがなかなか物理的に難しいです。
グッピーの場合
1. 水温コントロールが必要になる
メダカの温度は2度から38度 適温は25-28度ぐらいです。 それに対して グッピーは20度から28度 適温は25-26度などで 共存できます。 ただ問題は冬でメダカの場合はそのままで大丈夫なのですが、冬に温度管理が必要。小さい水槽なので多少ですが、ヒーターの電気代がかかってきます。
2.卵を産まない
メダカは卵を産み付けますが、グッピーはメスのお腹の中で卵が孵化して いきなり子供が出てきます。 (卵胎生)メスとオスのつがいを水槽に入れておけば どんどん増殖していきます。オスが体外受精するのではなく尾びれが変化したようなゴノポディウムを使って受精します。 なので卵から孵化する楽しみは少し半減してしまいます。
番外編 ネオンテトラは?
水草レイアウトコンテストなどではよくネオンテトラが飼われています。ものすごく飼いやすい魚で もちろんこれも候補に合ったのですが、やはりグッピーと同じく温度管理が必要なのと、水槽での繁殖が難しく、ハードルが高いので、増やす楽しみというよりは、買ってくる魚になります。
メダカの場合
1. 今まで通り飼える
2度から38度まで耐える最強の小魚です。 家の中であれば全くヒーター関係なし。 うんちも少ないため 普通のフィルターで吸い込んで清掃されます。 もちろんグリーンの絨毯にも影響すくないです。
2. 卵を孵化させる楽しみが
メスとオスをつがいで飼っておけば卵が水草についています。 ほっておくと勝手に食べられて孵化しないですし、孵化させて育てようとすると、受精卵を別の場所に移動し、増やすことも可能です。なので勝手に増えていくという感じではなく個体数をコントロールしやすいです。
結論 普通にメダカを追加することに決めました。
やっぱりグッピーの美しさに憧れる問題
グッピーみたいなメダカがいたら最高なのに
海外の犬種より柴犬が好きです。 日本古来の文化が生み出す生き物は日本人の性質に寄り添っているように思います。ただ若干地味。 その地味さが素晴らしいのではありますが….
こんな綺麗なグリーンの絨毯ができたなら、グッピーのようにきれいなお魚追加したい気持ちも出てきます。
グッピーみたいなメダカがいたら最高なのに…と思いつつ昨今のメダカシーンを調べてみました。
メダカの品種改良ブームが来ていた
白ブチラメ幹之(みゆき)サファイヤ系 ペアセット 95000円
令和3色ラメ幹之(みゆき)2ペアセット 60000円
知ってるメダカと違う!!!!
何なんだこの世界は!!!!!!
2007年に事件が起きていた
上の写真に幹之(みゆき)という名前が入っているのですが、作者の娘さんの名前に由来があるそうです。 そう、その幹之(みゆき)という メダカが登場したのが2007年の第1回メダカ品評会。 それまでの改良メダカは色の変化や濃さなど追求していたのですが、この幹之(みゆき)から背中が青の光沢を放ちだすようになります。 メダカが体外光を手に入れたことにより、改良メダカの世界が広がっていくことになったみたいです。 詳しくはめだか館さんの歴史ご参照ください。 改良メダカの系統図
なのでみゆきから派生したメダカの進化系には幹之とラベリングされています。 現在2021年。2007年から13年間 みゆきは更に進化しました。
現在の進化系はこちら
プラチナ幹之(みゆき)
プラチナ幹之(みゆき) ペア 8000円
ほぼ金属やないかい!!!
流石にプラチナの冠にふさわしい光沢をしています。 嘘やろと思ったのですが、youtubeで動画(癒乃さえり様動画)があり拝見したところそのままでした。
また交配の形態で 尾っぽを長くする方向があり、こんなのも….
ロングフィン ひかり 体系
もうグッピーやないかい!!!!!!
もうここまで来るとメダカのゲシュタルト崩壊が起きてしまってるわけですが、こんなにも知らない間にメダカの世界が進んでいました。
もし、交配の仕方、どの遺伝的要素が次の世代に出るかなどは、メダカ沼さんの動画 猿でもわかる改良メダカのいじり方を御覧ください。
卵だったら買えるかもしれない。
グッピーみたいな美しいメダカにときめいてしまった私は、せっかく追加するのならこういうメダカを飼ってみたいという欲求が出てきました。
生体で2000円 3000円のメダカは奥さんに怒られます。 ただ卵だったら購入できるかもしれない。
そうグッピーと違いメダカは卵のまま売られています。もちろん受精卵ですが、生体と違い卵だったら買いやすいお値段なんです。 10個+αでも1000円しません。メルカリではペットの売り買いが禁止されているため、ヤフオクや、paypayフリマを検索してみるとたくさん出てきます。 先程ピックアップしたプラチナ幹之の卵も売られています。
オークションなどは親の色をphotoshopで補正したりいろいろ微妙なところがあるみたいなのですが、評価の高い出品者様から買ってみました。 もともと普通のメダカを追加する予定だったので、そんなに美しくならなくてもメダカであれば大丈夫です。
背中が緑に光る 緑光幹之(みゆき)とプラチナ幹之(みゆき)の卵を買ってみました。
このように保温材でラッピングされて郵送されてきます。 この小ささなので普通の封筒でポストに投函されていました。
開封するとこんな感じ。 青の液体は水とメチレンブルーとの混合液でカビ防止となっています。受精卵になるとメチレンブルーにつけても卵のなかに影響しなくなります。
受精卵なのでもう眼が見えます。 いつでも生まれてきそうです。
死んでしまうと卵にカビが生えるため、できるだけ離すのが孵化率を上げるコツ。 固まってる卵を手でばらしてます。 受精卵はコリコリして固いので多少触っても大丈夫。
後はこのように育成用のメッシュに入れるだけ。 日光に当てたほうが孵化率が上がるみたいなのでベランダに置いたり夜はしまったりしてました。 グレーのフェルトの産卵床にくっつけてみたのですが、卵はほとんど下に落ちてます。 一応メダカ用の26度キープするヒーターは入れていますが、日中西日で小さい水槽だと温度が上がってしまうため、少し水を追加したりしました。
小さい水槽だとすぐ水温温度があがってしまいます。 今の季節は大丈夫ですが夏だと日陰がないと厳しいかもしれません。
太陽に当てるなら、35度以上は危険なのでもう少し水に余裕がある大きな入れ物にこの孵化フロートを浮かせたほうがいいと思います。
次の日すでに生まれてました。
めっちゃかわいい。
もうすでに色が違う。 どちらが緑光でどちらがプラチナになるのか….. 配送中に生まれる場合もあるのですが、あの小さな小瓶の中で泳いでる状態なので大丈夫です。 稚魚は栄養袋ヨークサックがあるため3日ぐらい餌を与えなくても大丈夫です。 植物プランクトンのグリーンウォーターができていれば更にそこからも餌いらず。グリーンウォーターができてない場合は稚魚用の餌を用意です。
グリーンウォーターとは
蓋を開けた容器に水道水をいれ、太陽光を浴びさせると3日ほどで植物プランクトンが発生して水が緑色になります。
3日間ぐらい ろ過装置のない器でグリーンウォーター作ろうとしたのですがマンションの5Fではできにくいのか緑の水ができない。 空気中に飛んでいるプランクトン要素が少ないのかもしれません。
卵が届いてから3日目の状況はといいますとこんな感じ、
ほぼ孵化しました。
この5-6月という季節がよかったのか、半分は孵化したらいいと思って購入した卵がほとんど孵化しました一時外で33度ぐらいまで水温を上げてしまい心配でしたが、大丈夫でした。いま下にいる僅かな卵が孵化するとほぼ100%。 少なくとも95%は孵化したことになります。
グリーンウォーターができてないため 爪楊枝の先を濡らして、稚魚用の餌を水面に置くと、パクパク食べてます。
孵化には里山メダカさんの動画が参考になりました。
少し大きめの水槽さえあれば外でエアレーションとサーモだけで水換えなしで孵化できます。この方の提唱する植物プランクトンが発生する水はマンションの5階では飛んでくるものが少なく少し時間がかかります。
1Fにお住まいの方は空気中で飛んでくるものが多いため、すぐ植物プランクトンが発生する水が作りやすいかと思います。水道水と日光と蓋の開いた水槽さえあれば植物プランクトンが発生するって地球ってすごいです。
そんな事になってるとはつゆ知らず。 素朴なメダカライフをおくっているこの二人なのですが、これからこの水槽にやってくるパーティーピープルのような子どもたちと仲良くやってくれること願います。
またどのように育つのかブログで報告させてください。
結論 卵を買っても今の季節ならちゃんと孵化します。
今気温が丁度よいので、メダカの卵からトライされるには5月6月いい季節です。是非興味を持たれた方はトライしてみてください。簡単に孵化できました。
使ってるもの
メインの水槽
GEX グラステリアスリム 450
ガラスの水槽が欲しくてグレードアップしました。 アクリル系に比べて透明度が高く 更に奥行きが薄いので置く場所困らず気に入ってます。
テトラ 静かなメダカ飼育セット
最初に買った水槽で、これはこれで名品です。 小さくメダカを飼いたい人には十分な内容。音も静かでデザインも良いです。 最初の緑の絨毯はこれで練習しました。
サーモ テトラ26度 ミニヒーター
メダカの場合サーモは産卵や孵化のときにしか必要ないため、こちらやすいのでこれでいいかと思います。ただ水温が30度以上になると、異常な胚が増える傾向があるみたいなので、自然の繁殖温度20度から25度にキープするのがベストだと思います。 冬だとヒーターがないとまず孵化しません。 冬にヒーターなしの状態で生まれた卵はほとんど孵化しなかったです。
ジェックス メダカ育成 メッシュ 産卵床付き
卵を孵化させたい人には、いろいろ調べたのですが、産卵や今回の孵化にはこのメッシュが良さそうです。 他のものは生まれた稚魚がメッシュからすり抜けたりするみたいで、これが確実かと。 これがなければ生まれたばかりの稚魚が水槽のろ過槽に吸い込まれてしまうため注意が必要です。
水温計 テトラ
成魚になったら全く必要ないのですが、孵化の時だけ温度管理に必要です。 ただ春から夏にかけてだけ孵化させる場合はヒーターも必要ないかもです。メダカの孵化は積算温度が250度 25度の水で10日間=250度 なので温度が高いと少し早まります。しかし、胚にとっては負荷なので、あまり加速させないほうがいいと思います。 なので屋外飼育では水温が25度ぐらいのこの5月がメダカの繁殖シーズンです。
水槽ライト 28-46cm用
水槽幅に合わせてこのライトを買ったのですが、色のコントロールもできますし、安いし良いこと尽くめです。背中に光沢のあるメダカがこのライトでどんなふうに輝くのか見もの。 水草にも光を当てれますし、孵化にも大切な光です。 楽しみです。
水槽 玉土 ジェックス天然ろ過ソイル
メダカな分などもバクテリアが分解してくれるのでこの玉土はいいです。土というか固まったコロコロと考えてください。再利用も可能です。黒なのもかっこいいです。
種 カミハタベビー ハイグロシード
種はこれを蒔いています。 ジェックスのろ過ソイルを敷き詰めて、これを上からバラマキ、霧吹きを毎日続けると発芽します。他の種と違ってこの種は木や石にも張り付きます。 ある程度根が張ったところで、水を上から足していきます。 いい感じです。 勢いよく足すといっきに剥がれてしまうため、 レイアウトした石や流木などに水を垂らしながらワンクッション水流を弱めてください。水を入れるときは注意が必要です。 長く伸びてきたら長いハサミで剪定してください。