女性の方はあれですが、
今日はどうしてもガンダムの話させてください。
みなさん機動戦士ガンダムはご存知だと思います。
アニメに詳しいわけではないのですが、私ぐらいの年代の男性の方は嫌いな人はいないはず。
今回は主役ガンダムのデザインにまつわる話です。
歴代のロボットアニメを見てもやはりガンダムのデザインは素晴らしいです。
ガンダムの子供に媚びていないストーリー展開、ロボットデザインどれを取ってもあのアニメの成功に欠かせない要素となりました。
topの写真は
左から ガンボーイ (大河原邦男デザイン)
真ん中 初期ガンダム
…….デッサンが繋がらない…..ミッシングリンク…….
右 ガンダム決定稿 (デザイナー ?……)
この3タイプのガンダムを見ていただけると右のガンダムだけ
なぜかロボットというか人間味がありませんか?
いきなりの進化です。
デザインをいろんな視点から見てしまうので一つ疑問がありました。
いろんな回顧展が開催されているのでガンダムのメカデザインは大河原邦男さんという認識だと思います。世間一般的にも。
これはこれで正しいのですが、なんだかガンダムだけメカが洗練されていませんか?
デザイン的に別次元というかロボットなのに人っぽい。
大河原邦男さんの手がけるメカデザインはとても太くこれはこれで大好きです。ボトムズとかダグラムとか最高傑作だと思います。
ただ大河原邦男さんのデザインからどうやってあんなに洗練された主役のガンダムのような形状が出てきたのか謎だったんです。
大河原邦男さんの回顧展にも行ったのですが、そこがミッシングリンク。
一番最初の絵にあげた一番右のオリジナルガンダムの決定稿まで
デッサンが繋がらないんです。
先日写真を整理していたのですが、昨年の2015年7月の六本木ヒズル森アーツセンターギャラリーで開催されていた「機動戦士ガンダム展」THE ART OF GUNDAM展の写真が出てきました。
多分撮影OKエリアで撮ったやつです。
私も大好きなのでこの展覧会は楽しみに行ってきました。
ただ自分の中で衝撃的な出来事が起こりました。
六本木ヒルズでの機動戦士ガンダム展ではメカデザインのデッサン段階でやはり同じように大河原邦男さんの名前が並んでいました。
一つ一つクレジットを確認しながら歩いていたのですが、
その中の一枚の絵に釘付けになりました。
そう大好きなコアファイター
これのデザイナークレジット部分に目を疑いました。
そこには 安彦良和 (やすひこよしかず)さんの名が………..
ここの記事にもコアファイターのデザインはほとんど安彦良和さんと大河原邦男さん自身がおしゃってます。
当然ガンダムの下にも 決定稿 デザイナー 安彦良和 さんのクレジットが…..
エーーーーーー! やっぱりそうか誰かがブラッシュアップしていた!
こちらのブログにも書かれていたので
本買ってみました。
最初の大河原邦男さんデザインのガンダムには口がありました。
大河原さんのデザインでほぼガンダムができています。
これを安彦良和さんがブラッシュアップ
つながった….
そうガンダムは大河原邦男さんの初期案を安彦良和 さんがブラッシュアップしたものなんです。
安彦良和さんはガンダムにおける人物担当+作画監督です。
作画監督の力ってすごい。
だから主役のガンダムがロボットではなく人間的なんです。
これが作品に与えた影響は計り知れません。
書籍の中で大河原さんも 天才 安彦良和とご紹介されてました。
ああ…大河原邦男さんも天才ですが、
もっともっと安彦良和さんの作画見たくなってきました。
キャラクターもいいですが、安彦良和さんの工業デザイン力がすごいです。
線に緊張感が出ます。
さらりと紹介したコアファイターの原画に気づいた方いらっしゃるでしょうか?
安彦良和さんの矢印。 ここまで立体です。
まるで3Dの座標が頭の中にあるかのようです。
説明するためのパーツにまで手を抜いていない。
もっと安彦良和さんにスポット当ててください。
心動かされたガンダムの洗練されたアートワークこの方がキーマンです。
一つの展覧会に行っても気づきが得られる。
いろんな方の力によってどんどんいいものに磨かれていったんですね。
ガンダムに詳しい方には当たり前の話かもしれませんが、
なんだかこういう発見は地味に嬉しかったりします。
是非美術館に行かれた際はいろんな角度から見てみてください。
もっと面白くなります。
今のガンプラも私の知ってるものではなかったです。
安彦デッザンに近づく運動性能。
どんな関節システムなんでしょうか? 久しぶりに作ってみたくなりました。
ああデザインっておもしろい。
安くて美しいガンプラについて
RX-78-2 GUNDAM BEYOND GLOBAL
ガンプラでもこのガンダムが形状が美しくおすすめです。塗装いらず。