とうとう確定申告の締め切りが過ぎました。自営業者の皆様お疲れ様でした。
最近の流れでは副業をされている方も増えてきたため、自分で申告する事は昔より多くなってきているのではないでしょうか?
世の中はどんどんクラウド化しているのですが、
今までsoft版のやよい青色申告とエクセルを使用して、自前の半自動化で申告を乗り切っていました。
簡単に説明すると
クレジットカードや銀行のcsvデータをエクセルにコピーペーストしvlookup関数で自動で項目分けした後、そのデータを やよい にインポートというやり方です。
これはこれで機能してたのですが、昨今のクラウド会計さらに進んでいて、ログインIDとパスワードを設定するだけでvisaはvpassから銀行はその口座から自動でデータを引っ張りさらに仕訳までしてくれます。
コピー+ペーストすらない世界です。
自前でやってたのですが、そろそろクラウドに移行しようと思いました。
そこで問題が、
どのクラウド会計ソフトを採用していいか
全くわからないんです。
現状を調べて見ました。
青色申告に関しては
はこんな感じ….
- 初期にクラウド会計を確立した freee
- 後からの追い上げが凄まじい MFクラウド
- softでの老舗がついに参入 やよいの青色申告 オンライン
これが3大勢力という事がわかりました。
初期設定に時間がかかるためどれも全て使って見るのは大変なのですが、
ちょっとやってみました。
まず一番にsoft版で弥生を使っているので
そのまま移行できそうなやよいの青色申告オンライン
これを選択するのは自然な流れです。
やよい は電話サポートがしっかりしているのでこの辺も安心です。
やってみました。
まずsoft版のやよい青色申告からのデータインポート
やよい同士なのでスムーズにいくはずです。
………….
……………
…………..
これが….
エラーがでる!!!
サポートに問い合わせたところ、エラーが出た場合はその行を後ほど手で修正していかないといけないそうです…
soft上では申告もできたしっかりとしたデータです。それなのにエラーが出る。
これは致命的だと思いました。
私だけではなく皆さんのブログを読んでみると、
やよいのオンラインのインポートはエラーが出る率が高いみたいです。せっかくの作業を減らすためにクラウド化するにもこれでは本末転倒です。
ここでやよい青色オンラインは脱落しました。
1年前の記事でやよいの青色いいかもと書いていましたが訂正します。
やよい青色申告オンラインを始めるなら データインポートよりも年度始めから期首残高だけ合わせて、勘定項目をインポートし、使い出す方が良さそうです。
次、freeeかMFクラウドです。
それぞれの特徴は
初心者でもわかりやすい freee
複式簿記がある程度理解できるならMFクラウド
となります。
freee 、MFクラウド どちらもインポート成功しました。
弥生同士ができなくて他社製製品の方が確実にインポートできるってどうなってるんでしょうか?
両方使ってみた結果…結論としては、
MFクラウドにします。
選んだポイントを
書いてみますので是非ご参考ください。
1. インターフェイスが美しい。
google的なフラットデザインという感じでしょうか?
色の使い方も確実に注意を向けるところだけ変わって、一番注意を向ける数字の視認性を遮らないように彩度をコントロールしています。
変にいろんな色を使っていません。
一番使う項目は全て左にまとまっています。 仕訳の内容の色もちょうど良い視認性の彩度に落ち着いているため数字を見るときに邪魔になりません。
罫線の色の選び方も素晴らしい、全く文字を邪魔しません。
freeeに比べて横づかいです。 つまり 横長ディスプレーにあってるという事。
webで言うとこのグローバルメニューも左にあります。
一番いいのはこの行間の余白の取り方。
事業主貸の文字を見ていただけると
上下左右にしっかり余白が取られています。
これが非常にみやすい。
さらにインポートしたデータは取引日の下にインポートと表記がつきます。
これも後で確認するときに大変助かります。
freeeもインターフェイスは美しいのですが、MFクラウドより少しごちゃついた感じになります。
ちなみにですが これsoft版の弥生青色17の仕分け画面
ものすごく見にくい。クラウド版は見やすく改善されています。
文字に対しての天地左右の余白が少なく見にくいのがわかります。
会計ソフトと文字周りの余白 どれだけ視認性に対して影響しているのか
ご理解いただけるかと思います。
あと2行で1項目を表しているのですが、例えば事業主貸の8,000の下にある罫線は
意味を持ちません。 これはデザイン的に余分な線です。罫線の色も濃い。
意味のない余分な線が入ってくる事で文字に集中できなくなります。
もう一度
文字周りに余白を作り、余分な線を省き、罫線の色の濃さを下げ、ポイントに色を使う
そうすることで一番重要な文字の濃度が最大になるため視認性が上がります。
文字に集中しやすいデザインに変わっているのがわかるでしょうか……
インターフェイスデザインをしっかり分かった方がデザインされてます。
クラウドに移行することで見やすがこんなにも変わってきます。
2. MACで動く
これはfreeeとMF クラウド やよい青色申告オンライン どれもmacで動くのですが、
MACで動くことによって文字にアンチエイリアスがかかり、視認性が上がります。
先ほどのwindows上で動作している弥生とブラウザ上で動作しているMFクラウドの文字を見比べていただくと一目瞭然。WINDOWSでのフォント表示はガタガタします。
MACのブラウザ上で動かした方が数字が見やすいです。
自営業の方はフリーランスでmacを使われている方が多いと思うのですが、経理用にwindowsを導入するか、MAC上でfusionをインストールしてwindowsを動かすしかありませんでした。
なぜなら macの良い経理ソフトがないからです。
クラウドに移行することによってmacな方も良質な経理ソフトが使えることになります。
3. 2000行読み込んでもサクサク動く
これは不思議。クラウドはデータをサーバーにおいてやりとりするため、
soft版の弥生よりもっさりした感じになるかと思いきや、MFクラウドサクサクです。
2016年の1月から3月までのデータを2000行一気に読み込んでも、瞬間に表示してくれます。
一番懸念していたことなのでこれなら早くクラウド使っておくべきでした。
サーバーの力がすごいのか全く問題ありません。
3. 自動入力が簡単
クレジットカードのデータを読み込むと 名前からどの経費に当たるか予想してくれます。 その都度OKを押していく感じなのですが、MDクラウドのいいところは一括変換
例えば あっ 1年分のコンビニでのクレジット利用は経費にいれれないので事業主貸だ! と思ったら コンビニの名前で一気に何百と変更可能です。
この辺学習させて、自動でやってくれるのがfreee
MFクラウドの一括変換と一長一短。
ただこの自動入力 freeeの特許
どこまで範囲が認められるのか
MFクラウドと戦ってます。
ただ一つ、クレジットカードの引き落としをエクセルでやっていた時は未払金を立てずに、決済された日を基準として、 例えば…
3/10に引き落とされたクレジットカードの内容は全て、左 経費 右 銀行
で処理していました。
クレジットカードの自動インポートは日付を一気に変えることができないため、一つ一つ変えるか、 未払金で処理する方法になりそうです。
freeeの場合はこの辺が考慮されています。
クレジットカードの利用内容を記帳する(一括払い) – freee ヘルプセンター
4. 直感的
これ….. 弥生の青色申告使ってる方はMFクラウドの移行しても直感的に操作できます。より簡単に整理されている感じです。
例えばスキャナーを買ったときについてる付属のソフトウェアを想像してみてください。
簡単設定などのオートでスキャン取り込むと 写真など綺麗に取り込むことはできるのですが、少し画像データに詳しい人だと
モアレをとったり600dpiでと直感的に操作できる詳細モードでスキャンします。
freeeは簡単モード
MFクラウドは詳細モードという感じでしょうか?
例えば期首(年度の始め)の設定するときに
銀行の預金 現金 売掛金があってれば大体OKなのですが、
MFクラウドなら 期首設定で 1ページ で
一気に入力できます。
freeeならば すごく親切なのですが、 賃借対照表がありますか?とか聞かれて
売掛入力が必要なのか選択していく感じ。
MFクラウドなら 弥生の仕分け読み込んで 次に勘定項目読み込んで
期首設定で数字をしっかり合わせれば はい出来上がりと
複式簿記を知ってる方には直感的に操作できます。
freeeの場合間違って今期から始めた方をクリックしてしまい 期首の売掛がどこで入力していいか迷子になりました。変更すべき項目が一個奥にあるというか…..
親切がゆえにもどかしい。
ただ全く初めての方には賃借対照表 売掛け金? なにそれ?
と言葉自体わからなくなるので これももどかしいです。
これが簡単といえどもfreee難しいと言われる所以。
複式簿記はある程度慣れるしかないです。
初年度は頑張りましょう。
ある程度の経験者ならば
MFクラウドは迷ったら感で場所探せます。
freeeは1.5階層奥にある感じ
弥生のsoft版の青色申告使ってる方は
やよい青色オンラインより MFクラウドに移行することお勧めします。
4. チャットサポートが早い
ちょっと困ったら右下のチャットに書き込むと3分ぐらいで担当からリターンがあります。弥生の電話サポートでも少し待つためチャットで的確に指示してくれるのはほんとありがたい。 チャットがあれば電話サポートがいらないかもです。
電話サポートにも登録したのですが、これもしっかり対応していただいています。
ただ言葉が整理して相手に説明できる チャットサポートの方が解決が早かったりします。 これは新しい発見。
5. 税理士、会計事務所に聞きやすい
freeeは初心者にもわかりやすくなるように作ってあるため、簿記の知識は少なくてもいいようにできているのですが、かえってそれが混乱させることになります。
もちろん会計事務所や税理士さんもfreee使い慣れているところたくさんあると思うのですが、会計事務所の基本は複式簿記の標準なフォーマットです。
複式簿記で一番つまずくのが 貸し 借りの 概念
事業主が貸したのか借りたのか これがこんがらがります。
名前も似ていてややこしい in outとか 明確なものだといいのですが、わかりにくいです。
あと
貸借対照表
読み方は
たいしゃくたいしょうひょう
私馬鹿なのでこの漢字自体読めませんでした
かしかり対照表とかちんしゃく対照表と思ってました。
もうなんなのたいしゃくって? と
経理用語でつまずくんです。
バランスシートと呼ばれるやつです。
freeeは会計のわかりにくさんの元凶の言葉を少し取り除きわかりやすくしています。
ただこの言葉を乗り越えると やっぱり会計ってよくできてるって事になり
MFクラウド使いやすい! となります。
なのでMFクラウドはそのままのインターフェイスで質問しやすいです。
やよい青色を使ってる方なら上位互換のような感じになります。
アフィリエイトなど楽天ポイントは現金化していないのにどうやって雑所得に計上するの?とかイレギュラーな問題に対応できます。
ただfreeeも複式簿記の考え方に対応できるようにどんどん改良が進んでいます。
この辺はどちらが自分に合うのか使ってみることお勧めします。
こんな感じでMFクラウドを選んだのですが、
freeeも素晴らしいソフトです。
複式簿記の経験があるならMFクラウド
全くの初心者でとにかくわかりやすい方がいいとなるとfreeeのような気がします。
個人的には会計を勉強するためにも
複式簿記は覚えた方がいいと思うので、MFクラウド推しです。
MFクラウドを使って見て純増数がかなりの勢いで伸びてる理由がわかりました。
今までクラウドはfreeeしかありませんでしたが、2014年スタートのMFクラウド
これから伸びそうな気がします。
やよいユーザーには圧倒的に使いやすいのが
MFクラウドです。
さて問題のやよい青色オンラインなのですが、やよいがfreeeに対抗して初心者でも入りやすい窓口を作ってきた感じがします。
金額もお安いのでこれから期待ですが、私みたいにsoft版の弥生からデータ引き継ぎしようとする人はやめた方がいいです。
同じやよいでも全く別物です。 インポートのエラーがなければ使っていたかもしれませんが…..インターフェイスデザインもあまり好きではありません。
まだまだ様子見でしょうか….
もしお時間ある方はMFクラウド、Freeeどちらも試して見てください。
直感的に使いやすい方を選ばれるといいと思います。
一つ言えることが複式簿記の勉強をMFクラウドで始めれればどんだけ楽だったか…
最初にmac派だった私は安易にもmac青色申告というソフトを使ったため、
資産と負債が合わず、入力後20時間かけて数値を合わすというとんでもない目にあいました。それぐらい会計ソフト選びは時間を取られるデンジャラスなものです。
mac青色申告 → 青色申告会オリジナルソフト → やよい青色申告 → 自家製EXCEL vlookup関数自動仕分け+やよい青色申告 → MFクラウド です。
青色申告8年目ですが、今から自営業される方が羨ましい。
自動仕分けがない世界は エクセルがない時代に匹敵するぐらいの労力です。
クラウド会計を取り入れて大きく変わったことは本来の会計の意味に近づいた。
私みたいな小さな規模の事業だと年末の、確定申告前一斉入力で事がすんでしまってました、バランスシートを見ながら経営戦略なんてやっても無駄で、
種まきのためにいろんな人と会い、仕事が来る状態を作る方が大切です。
これからは立ち上げるだけでクレジットカード、銀行を勝手にインポートして表示してくれているため、資金の流れが毎日チェックできます。
キャッシュフローレポート
収益レポート
得意先レポートなんかもあり
簡単に今の状況をチェックできます。
当たり前ですが、複式簿記の本当の力です。
日々の業務をこなしながら自分で入力している状態ではなかなかこの時間が取れなかった。 これからは経理の力を活用できそうです。
会計ソフト選びはある程度経験があるものでも
この3社から1社決めるまで1ヶ月ぐらい色々触ってます。 それぐらい大変。
日進月歩ですが、2017年 の現時点ではMFクラウドが情報が整理されていて
一番使いやすいと感じました。
あくまでいち自営業者の意見ですが、文脈から合う合わない感じ取っていただき、よいソフト選びの指針になればと思います。
是非お役立てください。
複式簿記を勉強したい人 いずれ法人にしたい人
やよいの青色 soft版を使ってる人
オススメは
法人を考えていない個人、とにかく青色申告が最初の人
どうしてもやよいの方は
是非お役立てください。
追記)
2017/3/31 メガバンクが更新系APIを導入しました。
こういう大型提携はMFクラウドのマネーフォワードが一番乗りです。
やはりこれから伸びそうなのもMFクラウドのような気がします。
是非ご参考に。