万年筆ユーザーなら一度は思ったことがあるはず。
「なんでボールペンに万年筆のインク充填できるようなタイプがないんだろう?」
数ある文具が存在している中で、むしろこのジャンルがないのが不思議なぐらい文具業界がスルーしてました。
文房具屋さんでも見たことがありません。
色々ネットで検索してると
蔵前のカキモリさんがドイツのメーカー(エルバン?)とオリジナル作ってました。
もともとエルバンのものはamazonでも買えるのですが、カキモリさんの方が圧倒的にデザインが良い。
購入しようと思いましたが大人気みたいであいにく品切れ…
2週間ほど待ち、
ようやく再入荷したので買いに行ってきました。
カキモリ ローラーボールについて
カキモリさん 外観からしてお洒落です。
こんな感じで0.5mmと0.7mmがあります。
キャップにはカキモリさんの可愛いロゴが
made in Germany の刻印
エルバンのものは丸っこい感じなのですが、こっちは角ばっていていい感じの高級感です。
確かにボールペンです。
コンバーターもシュミットのロゴが光ります。スケルトンボディーの見せ方も
いちいちカッコいいです。 こういう細部のデザインまでこだわるのはさすが。
オーソドックスにpilot のブルーブラックを入れて見ます。
ローラーボールなので万年筆のようにペン先をつけるのではなく
カートリッジに充填します。
充填完了です。
さて書いて見ましょう。
いつも使ってるkawecoと比べて見ました。
上からkaweco
カキモリ 0.7mm
カキモリ 0.5mm です
これはなんだか不思議な感じ
水性ボールペンの書き味なのに、インクのグラデーションがあります。
0.7mmがkawecoのMと同じぐらいです。
インク濃度ですが、万年筆より若干薄くなる。
ローラーボール用には少し濃いめのインクを調合したほうが良いかもしません。
このようにインクの溜まりができます。
これは純粋に面白い。
角が丸くなったボールペンの感じは残しつつ
インクグラデーションは完全に万年筆です。
書き味はパイロットの Vコーンに近い感じでしょうか?
さらにペンとしても軸の太さが最適でとても持ちやすい。
完成度がものすごく高い。
全く新しい感覚 不思議。
amazonで売られているエルバンはキャップにインクが漏れるとあったのですが、この商品はきっちりグリップ手前でキャップされています。
こんな感じに。
使っていて今のところインクのキャップ漏れはありません。
0.7mmと0.5mmどちらをお勧めするかとすると?
0.5mmオススメします。
速記+筆圧が足りないと0.7mmの方がかすれる時があるので、ゆっくり書く人向きかもしれません。かすれるといってもかなり速記した場合で、普通に使っていて問題ないです。
後で知ったのですが、
実はkawecoもローラーボール 出していて、万年筆インクが使えるみたいなのですが、ペン先が0.7mmです。
また、万年筆の場合細字の方がインクが詰まりやすいので、
このローラーボールの0.5mmはかなり使えそうに感じました。
細くすぐに書き出せる。
気になるインクの蒸発、放置した時のインクの固まり具合なのですが、
今のところ問題ないです。乾燥した冬場にどうなるかですが…
kawecoと違いキャップがねじ式ではないので、ある程度インクの乾きが防止できませんが、普通の万年筆と比べると乾きにくい感じがします。
瓶のインクが少なくなった時にコンバーターに入れやすくするための
カップとスポイトも付いてました。
カキモリさんのHP
前略 カキモリより » Blog Archive » カキモリのローラーボール 販売開始しました。
通販ができるか分からないのですが、お店に行くといろんな商品があり楽しいです。
(※ 遠方の方には着払いで郵送可能だそうです。)
カキモリさん横にインクの色を調合できるink standというお店もできてました。ローラーボールは若干万年筆よりインク濃度が落ちるため、こんなお店があるとインク調合が楽しくなりそうです。購入の際にインク作ってみるものいいかもですね。
ボールペンで万年筆インク。
利便性と品が合わさった、最高の商品です。
これだけでノートに書く事楽しくなってます。
なぜ今までこのような商品がメインストリームになかったのか….
製品化されたものがイマイチだったのか? などいろいろ考えたのですが、
カキモリさんの商品。
予想以上に完成度が高いので、これは流行ると思います。
追記)ボールペンといえばこちらの記事も是非読んでみてください。
せっかくなので
ちょっと寄り道。
せっかく蔵前に来るんだから食パン予約しときました。
その名もpelican (万年筆ではないです。)
【Pelican】東京浅草の老舗のパン屋ペリカン 03-3841-4686 創業1942年
このお店も振り切っていて
食パンとロールパンしか売ってません。
ど直球勝負です。
ロゴがかわいい。
家にペリカンの食パンがあるだけでなんだか幸せです。
今日も朝から食べました。
モチモチです。
カキモリさんにしろペリカンさんにしろ 蔵前の人たちは本当に面白い物作りしてるなーとありがたくなってしまいました。
おしゃれだけのクリエイティブじゃなく、なんだか地に足がついた感じがするんです。
物作りをしている町はいいなーと。
可愛いものが好きな女性には こちらのお店もおすすめです。
まだまだ紹介しきれない店もたくさんあるのですが、
蔵前エリアに遊びに行く機会があれば是非ご参考ください。