スワダ 爪切り ってご存知でしょうか?
初代iPod裏面の鏡面加工で有名な金属加工の町新潟三条に
諏訪田製作所という大正15年創業の会社があります。
17世紀初頭に毎年のように起こる風水害から三条領民を守るため、江戸から和釘の鍛冶職人を招いて、農耕の副業として和釘の製造を奨励したことが、
この地に鍛冶産業が根付いたきっかけになります。
その後明治になると、鍛冶屋が急増し、商人が発生、それと同時に三条金物が全国に知れ渡ることになります。
諏訪田製作所はほかにも盆栽用の刃物やピンセット等も作っているのですが、この爪切りが主力製品です。kai印のようにありとあらゆる物を作っている訳ではなく、社員さん職人さんが数点の商品に集中して全力投球している会社です。
単位人数あたり最も社長が多いこの地域。
ある金物を作らせれば日本で一番すごくないと行けないというプライドが、この町の会社にはあるように思います。
そのような土地にある諏訪田製作所が作った、
7000円もする爪切りが大ヒット中です。楽天 amazonでどちらも売れているのですが、amazonのレビューを見ていると、7000円の爪切りを買って100人以上が星4以上をつけています。
つまりみなさん7000円払ってもこの爪切りにしてよかったと….
爪切りに7000円…. 普通では考えられないことですが、
一般常識に企業の技術力、品質、志が勝った瞬間に思いました。
今から18年前 平成8年にsuwadaの爪切りシリーズが完成し、それまではほとんど手仕上げで日に数丁しか生産されないことからそれ以前には幻のつめ切りと言われていた商品です。そこから積み上げてやっとamazonや楽天でも買える商品に
その背景を知る人から考えれば7000円で手に入るなんてというプライスレスな世界なのでしょう。
で買ってみました。
(奥さんには2900円と言ってあります。それでも高いって言われました。)
早速爪をきってみました。
なんだこれは。!!!
爪が飛びません。このようなニッパタイプだと爪が飛んできそうな物なのですが、下にすとんと落ちます。じわーっと感覚を確かめながら切る感じです。とても不思議な体験。刃物が刺さっていくのが分かります。(痛くなく)
歯がとても細く、鋭角のため、深爪にならないように確実にコントロールできます。
切った跡がヤスリがけしないでいいほどきれいです。
普通の詰め切りようのニッパーと先端形状がどれぐらい形状が違うかというと、
左が同じくニッパー型爪め切りで売られているKEIBA ネイルケアシリーズです。
右がSUWADA です。 手の爪はこのカーブがとてもなじみます。
SUWADAの足切り用はこちらのカーブがないタイプで巻き爪の方用としても使用していただけるとのことなのですが、巻き爪でない限りこのカーブの方がありがたいです。巻き爪の方には直線的な歯がいいみたいです。
写真では分かりにくいのですが、普通のニッパーの刃先の半分ぐらいしか厚みがありません。 細い鋭角の刃物で爪を挟む感じでしょうか?
一度使うとやみつきになり、爪が伸びるのが待ちどうしい。
まさか爪が伸びるのが待ちどうしいという感覚を生まれてこの方持ったことがありません。w
諏訪田製作所では500〜2000円(送料別途)で研ぎ、修理等のメンテナンスを行ってくれるため買ってからも安心です。
一生もの何かを探されている方。
欲しい物が特にないと言っているw
両親へのプレゼントに…
プライスレスの爪切りです。