なんと…なんと…
空気清浄機のブログを書いた後に風邪で寝込んでいました。
なんてタイムリーなんでしょうか。 風邪と空気清浄機はあまり関係ないと身をもって証明しました。
みさんも風邪ひきやすい季節なので気をつけてください。
1日ずっとベッドで横になってたんですが、次第に元気になり、何かやりたくなります。もちろんこれは最高に活躍するんですが…
ドキュメンタリーが好きな私は、
気になっていたもの見てみました。
まずはNETFLIXから
Partcle Fever(NETFLIX)
ヒックズ粒子らしきものの発見で一躍時の施設になった
欧州原子核研究機構
CERN(セルン) のドキュメンタリーです。
当時ニュースでも取り上ていたので、記憶に残っている方も多いかと思います。
セルンは自分たちからほど遠い施設だと思いきや、
このブログでも使うHTMLはここの文献検索のために生み出された書式だし、
インターネット通信のHTTPやウェブもティムバーナーズリーがセルンで作ったものです。
ちなみにですがセルンで使っていたパソコンがNextcube(スティーブジョブスがappleを追い出されて作った会社のPC)それが世界初のwebサーバーになったため、ここにもスティーブジョブスが間接的に関わっています。これが世界最初のwebサイト。
なのでヒッグス発見しても俺たちには関係ねーと思いつつ
実は
物凄くセルンの恩恵を受けてます。
ありがたや。
また話を戻しますが、
当時、
報道を聞いただけでは
ヒッグス粒子が何なのか….
何がすごいのかよく分かってませんでした。
ふーんという感じで。
どうやらそれを見つけると
宇宙の謎に一歩近づくらしいと….
Partcle FeverはCERNの話ではあるんですが、
物理学者たちのドラマとCERNの開発ストーリーが
うまく組み合わさった素晴らしいドキュメンタリーでした。
日本のニュースではヒッグス粒子の発見にだけ注目が集まってましたが、
物理学者の間ではその質量の方が大問題。
当時の日本のニュースを振り返ってみるとヒッグス粒子とは何か?ばかりで
あまり突っ込んでくれていなかったように思います。
素人なりにわかったことでお話しさせていただくと、
今の物理学を悩ませている問題の一つに宇宙定数
というのがあるみたいなんです。
その昔、宇宙は膨張も収縮もしていないと考えていた
アインシュタインが相対性理論と合うように
式の辻褄を合わせるためにぶっこんだ定数で、
重力の効果を相殺するものと言いましょうか…
その後ハッブルが宇宙の膨張を確認して、
宇宙は静的でなく動いてますよってことになって、
アインシュタイン自身がシマッター
宇宙って静的ではなく動いてるんだー間違いだったーと
宇宙定数を撤回してしまいました。
その後、
宇宙は膨張するんだけど、重力の影響でいずれ膨張は鈍りますよと
思われていたわけです。
そんなこんなで60年すっかりその定数は忘れ去られていたんですが、
1998年転機を迎えます。
超新星の観測から宇宙の膨張は減速するのではなく加速する事がわかりました。
え何?重力より強い力が逆向き(外向き)に働いているの?何それ?
重力で膨張減速させてるんじゃないの?
やっぱり重力の効果を打ち消す何かが宇宙にはある。
アインシュタイン先生やっぱりあの定数必要です! なんだかわからないけど…
ということになったわけです。
それが宇宙定数。
暗黒エネルギーや真空のエネルギーなどがこの宇宙定数のことかも?どうだろう?
というのが今の議論なんですが。
この宇宙定数。物理学者から言わせると奇跡の定数で、微妙にずれるだけで物質やこの宇宙の成り立ちが崩れてしまいます。
だから神様が決めたとしか言いようがない定数。
なんで宇宙定数はこの値なの?誰が決めたの?もしかして神様いるの? とか言い出すとややこしくなるのでそっと置いておいて。
そういうものがある!ということで理論を進めると、
超対称性が保たれて、未知の粒子を衝突実験で確認し、予測することができました。
この辺が超対称性理論。
私もいまいち理解できていないですが….
とにかく秩序がある理論。計算で予測して 加速器でぶつけて 見つけて やっぱりあったでしょこの素粒子となってる今の流れです。
それとは全く別の考えが出てきました。
マルチバースという考え方です。これはもうカオスです。
神様が宇宙定数を決めてくれたなんて考えるよりも
もっとこっちの方が自然じゃね?
という考え方です。
とにかく宇宙はこの宇宙以外にむっちゃくちゃたくさんあって、たまたま僕らの住む宇宙がその宇宙定数なだけ。
僕らはその宇宙定数の宇宙にいたから、
物質があり生命が生まれただけなのかもよ
という理論です。隣の宇宙では全く通用しない。物理はもちろん、物質があるさえわからない。
でこの二つの理論の分岐点がヒッグス粒子の質量なんです。
ヒッグス粒子の質量が
115Gev(ギガ電子ボルト)で発見されると → 超対称性理論の予想と一致
140Gev だと → マルチバース理論の予想と一致
CERNのみつけたヒッグスらしき物の質量が140Gevだと
マルチバースの方がどうやら正しいらしい という事になり、
超対称性理論を研究した学者の40年間が吹っ飛ぶことになります。
みなさん最初から考え直し!
物理学の暗黒時代の到来です。
さて見つかったヒッグス粒子らしきものはどの重さだったんでしょうか?
見てのお楽しみに。
こんなドキュメンタリーを見ると、
ドメイン元に戻して、1ヶ月 アクセス数もどらないとか、
風邪をひいてしんどいなーとか
そんな小さなことは吹っ飛びます。
次
チェルシーがモノ申す (NETFLIX)
これはアメリカで人気の司会者 コメディアン チェルシーハンドラが
結婚、シリコンバレー、人種差別、ドラッグ
とテーマを決めて切り込んでいくシリーズです。
ハリウッドの上沼恵美子でしょうか。
チェルシーの前ではどんな名声をもった人でも偽善者に思えてしまうほど
正直にズカズカ切り込んでいきます。
多分普通の人がやったら絶対喧嘩になりそうな感じ。
それがこのチェルシーの凄さです。
そんな彼女がスポットを当てにくい問題に
ぐいぐい本音で切り込んでいくのは本当に面白い。
2016年1月23日に世界同時配信なので、
こんなリアルタイムのアメリカのドキュメンタリーはなかなか見れません。
第一回目 は結婚についてテーマなんですが、
東村アキコさんのタラレバ娘が好きな人や
SATCのサマンサが好きな人にはチェルシーの言動行動に納得するはずです。
結婚の別の側面を見せてくれる内容です。
アシュレイマディソンのCEOに切り込んでいく様は見もの。
第2回目のシリコンバレーは
ワイアード本社から今のシリコンバレーの子供達のプログラミング教育など
かなり進んだシリコンバレーの今を見ることができます。
第3回の人種差別は
アジア人男性のアメリカでの評価がww
メキシコからの移民は取り締まるのにアメリカからメキシコへは取り締まらない不思議などw
第4回のドラッグ編はチェルシー本人もぶっ飛んでるので、
日本のテレビでは絶対無理です。
アカデミショー監督(エディ・シュミット )+チェルシーハンドラの組み合わせは
日本の知名度でいうとマツコデラックスがnetflixに独自ドキュメンタリー番組を持つ感じでしょうか?
それもNHKの編集で…
そんなクオリティーです。
面白すぎて風邪をひいていることが
どうでもよくなります。
空海 (AMAZON プライムビデオ)
これはNETFLIXとは違ってAMAZONプライムビデオの方です。
1984年製作の空海。
主演が北大路欣也と森繁久彌です。
これだけで盆と正月がいっぺんに来てるのにテーマが空海です。
どんだけスケールがでかいんだこれ。
空海の真言密教の大日如来はある意味 宇宙なので
宇宙の話(CERN)からチェルシーで下界(世俗)に降りて
もっかい空海で宇宙に行きます。w
これを見ようとしている時点で
風邪のことはどうでもよくなっているのは
ご察しかと思うのですが、
いやー面白かったこれが。
本当は大河ドラマ化してほしいレベルなんですが、
やっぱり宗教のことはいろいろあって難しいんだと思います。
最澄と空海の関係や、その他様々な歴史が理解できます。
密教の断片(雑蜜)しか集まっていなかった当時の日本。
その中でこれが本質だと見極めた空海。それに後から気づいた最澄。
日本人としては見ておいたほうがいい映画の一つ。
世界遺産になった高野山に行かれる方も行く前に
是非見ておくことお勧めします。
空海の持ち帰った真言密教と日本の神道の相性がいい事も納得。
司馬遼太郎の空海の風景とセットだとより理解が深まります。
amazonプライムビデオでは手塚治虫のブッダも12と無料で見れるので、
そちらもオススメです。
1日でこんなにビデオを見ることはないと思います。
レンタルビデオ店まで借りに行かなくていい今のシステムに感謝。
風邪ひいてよかったですw
是非頭の片隅に…