今日はひとりごとです。いつもですが…
もう皆様エヴァンゲリオンは見られたでしょうか? とうとう完結する流れになったシン・エヴァンゲリオンは様々な方面から絶賛され、SNSは凄いぞ庵野、庵野天才、庵野、庵野庵野….と庵野フィーバーが吹き荒れています。
確かに凄い。この映画はエヴァファンだけでなく松任谷由実さんのさよならジュピターの主題歌を挿入歌に入れて50代以上のこじらせたSFオタクまですべてを成仏させた瞬間がそこにあります。
シンジは綾波と付き合うのか?アスカと付き合うのか?という恋愛目線で見ていた人にも答えを提供し、それぞれの視点に対する回答をすべて用意し、フレンチのコース料理のように適切なタイミングで出てくる奇跡の映画それが
シン エヴァンゲリオンなのであります。
2時間半の長丁場の中でこの20数年間もやもやとこじらせた大人たちが成仏していく、卒業していく、解脱していく….. その時に流れるのが 宇多田ヒカルです。
SNSでの庵野!庵野!はもう分かったのですが、この宇多田も同じぐらい凄いのです。
私の中で最近の宇多田ヒカルがすごすぎて、熱くならざるおえない。 このジレンマは才能のデフレーションが起きていて、過小評価な感じから来ています。
例えばマイケル・ジャクソンなんかずっと凄いのに死んでからやっぱり凄いとなりますし、スティービーワンダーに関してはまだ過小評価されていると思います。 とにかく別格ですごすぎて一旦大衆に広まったものに関しては価値のデフレーションが起きて
いくら凄いことをやってもサラリと流されてしまう。
まさに今回の宇多田のOne Last Kissがそれ…..
人間活動を終了し、母となり、帰ってきた宇多田が母の優しさを持って歌うその歌は シンジや映画館にいるこじらせた大人たちを包むユイ(シンジの母)なのであります。
監督からエヴァの最終回の主題歌を依頼されて誰があんな力の抜けた自然な曲を作れるでしょうか?
bpm112あたりのダンスミュージックなのに前半半分までは極力バスドラの成分を抜いている優しさ。 優しさで包んだ後は ベースラインを大きくしていき、これまた優しくバスドラを足していく。
映画を見終わり、自分たちの卒業をまざまざと噛み締めた余韻に浸りながら、後半に入ってくるバスドラで、それでも現実は続いていく感。 頑張れよ僕ら なのであります。
エンドロールにかぶさる宇多田の曲はまさに卒業にふさわしい。
明日からまた土日のお休みが始まりますが、是非映画館に行ってみてください。 エヴァをどれか1話でも見た人なら楽しめるかもしれません。
むしろこの映画を見てからエヴァの過去作品を見出してもいいかもです。
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