つづき….
すこし技術的なことなので苦手なひとはスルーしてください。w
そもそもBluetoothって最近音が良くなったと騒がれていますが
どんな仕様になっているのか調べてみました。
昔、Bluetoothが音質が悪いと言われてきた理由の一つに
SBCという圧縮フォーマットが影響してきました。
圧縮した時の質が悪く、これが
Bluetoothは音が悪いと言われた根源になります。
最近出てきたAACやapt-Xはより
美しい形で圧縮できるフォーマット、
これに対応出来ているかが鍵になります。
ここで一つメーカーのパッケージにも書いていないことが…
製品にはapt-X対応AAC対応と大きく「高品質で接続できること」を
歌っているのですが、
根本的に知っておかねばならないことがありました。
Bluetoothの電話通信の音質が上がらない理由
それは
音楽データの転送と、電話データの転送の使う方式が違うということ。
これは調べるまで知りませんでした。
いろんな製品のパッケージを見る限り、
音楽も電話も高品質な接続が可能なように
見える宣伝のものばかりです。
iPhoneの場合を調べてみました。
iPhone 4,5,6の場合
音楽の接続→A2DP 高度オーディオ配信プロファイル
高いビットレートで接続可能 (AACやapt-X接続)
電話やlineアプリでの通話→HFP1.6 ハンズフリープロファイル
HFP 1.6 → A2DPで使われていたSBCをHFPで使用できるようにした
modifined SBC(mSBC)に対応し、通話品質が向上とあります。
しかし所詮HFP1.5の8kHzから16kHzと倍の音質になったものの、
所詮SBCベースです。
iPhoneでは対応しているもののiOSでHFP1.5とか1.6対応が分かれる可能性もあります。
このハンズフリープロファイルのHFP1.6という規格が、音質の悪さの原因ということが分かりました。
問題が見えてきました。
ボトルネックになっているのはHFP1.6というのBluetoothのハンズフリープロファイルの規格をPhone6までずーっと電話の送受信に使っていることになります。これが音質の悪さを指摘されてきたSBCベースの接続なので音質が良くなるわけがないのです。
つまり最近のBluetoothの音が良くなったと騒がれている部分は音楽接続の部分で
電話や、line等のアプリでの通話はまだハンズフリープロファイル(HFP1.6バージョン)SBCの低ビットレートでの接続ということになります。
どんなに製品が頑張っても低ビットレート壁が存在します。
AppleがiPhoneでの電話の接続は「HFP1.6」でねと
OSに設定されていては、音質の壁は乗り越えられません。
追記)HFP1.6でも送受信両方でHD VOICEに対応している機器の場合、通話品質が良いみたいです。この機器をまだ試していないため、HFP1.6 が一概に悪いという形ではないかもです。訂正いたします。
ここで一つの疑問が、
じゃあ普通に音楽データの転送で使っているA2DP を
電話の通信に使えばいいじゃんと…
しかしこの規格、一方通行でマイクが使えないんです。
つまりヘッドセットのような双方向通信では使えない。
なんだか業界のジレンマが浮かび上がってきました。
Bluetooth業界が次の規格 HFP1.7で高音質のハンズフリー接続プロファイルを発表しない限り、永遠にこの電話Bluetooth音質悪い問題がつきまとうことが分かりました。
私の探しているものは電話の音声を普通に純正ヘッドフォン接続と同じぐらいに聞こえるBlurtoothヘッドセットです。
先日あげたヘッドセットはどれもこの縛りの中での評価になってしまいます。
HFP1.6品質でもいい音の電話通話ができるBluetoothがあるのか?
昨日あげた3つで音楽(A2DP)と電話(HFP1.6)の接続の音質比較してみます
つづく….