12月はなんて忙しいんでしょうか? 特に年賀状。
忙しい時に輪をかけるようにあの作業がやってきます。
今年も印刷屋さんにお願いしたのですが、
いつかは、シルクスクリーンで年賀状を作ってみたい。
この師走の忙しい中、ついつい印刷に頼ってしまいます。
昔はみなさんプリントゴッコでやられていたり
インクのにじみやむら等、
あの当時の年賀状 味があったなーなんて
思い返してしまいます。
有機的なものが大好きで
ついつい目を奪われてしまうんですが、
最近では散歩中に出会ったこのロゴのパン屋さん
今年見た logo of the year
こんなロゴのパン屋さんが出来たもんだから…もうお店に入るしかなかった。 味も最高でした。 #bakeman #大森山王
instagramより
なんて有機的で素敵なロゴなんでしょうか?
レコードのジャケ買いはあっても、
パン屋でロゴ買いしたのは初めて。
味も最高でした。 大森山王なのでお近くの方は是非。
このロゴにしてパンがおいしくないわけがない…
https://tabelog.com/tokyo/A1315/A131502/13215173/
そんな有機的なものに反応してしまうのですが、
有楽町無印で見たある本に目玉が飛び出してしまいました。
水の生きもの / ランバロス ジャー
これは手作業のかたまりだ…
有楽町無印に陳列されている何万点もある商品の中で、もっとも手間がかかっている商品の一つだと思います。
タイトルにも書きましたが、この絵本。 本では無い本です。
もうブリリアント…
なんと
全ページ シルクスクリーンの手刷り。
展覧会に飾られているアーティストの絵を額から外して印刷ではなくそのまま本にした
そんな本です。
重ねられたインクは平面でなく立体物。
表紙だけでなく中も全て
こんなに手間のかかることは 日本の出版だと考えられない。
完全に目の網膜が喜んでます。
アートを購入する感覚です。
本になった浮世絵を買う感じでしょうか?
江戸時代の日本なら可能かもしれませんが、現代は全て機械によるオフセット印刷。
インクの盛りもにじもみありません。 前ページ手作業でシルクスクリーンで刷られたものを製本して出版するなんて… 日本では不可能です。
一体どうやったらこんな仕事ができるんだ?
インドにタラブックスという手作り絵本を生み出す出版社があるのですが、そこの仕事でした。会社を大きくしないがモットーの独立系出版社
日本で発売されたタラブックスのハンドメイド本は2012年にタムラ堂さんからの夜の木 が初めてみたいなのですが、今回の河出書房新社、グラフィックス社などからの数点出ています。 昔出たものはamazonでも高額になってしまいました。
前回の仮想通貨と全く対極の話になってしまいましたが、インドの小さな家族のような出版社を応援するため、少額の仮想通貨でも直接送金して、お賽銭のような、ありがとうができればなんだか嬉しいなーなんて思ってしまいます。
大金を送られても困るので、少額のみんなのありがとうが集まる感じ。送金手数料の安い仮想通貨なら100円とかでも十分送れる。 こんな凄いものを作ってるんだから本を買う以外でのありがとうはできないものでしょうか?
斜陽産業の出版業界ですが、音楽業界にレコード回帰があるように、
よりプリミティブなシルクスクリーンは原点回帰といいますか…今後もっと重要になって来るような気がします。
今日紹介したのはタラブックスの出版の本の中でも特に気に入ったアートワーク。2013年に発売されたものがまた再プリントされたみたいです。 4000円の絵本というと高いかもしれませんが、1ページ4000円でもおかしくない… とにかく絵、紙、プリントが素晴らしすぎなので、もし書店で見る機会があれば手にとって見てください。